3.旦那が育児参加してくれない・誰にも子育てを頼れなくてイライラ!
(1)「なんでしないの?」より、「どうしたらうまくいくかな?」に焦点を当てる。
白石「『~してくれない!』と思えば思うほどイライラは募る一方です。『なんでしないの?』より、『どうしたらうまくいくかな?』に焦点を当てることがポイント。『なんで?』は相手を責めて終わりですが、『どうしたら?』は改善するためのアイディアや行動を引き出します。
例えば、相手にしてほしいことを具体的に伝える、などしてみましょう」
(2)「本当に頼れる相手はいないのかな?」ともう一度考えてみる。
白石「本当に誰にも頼れないのでしょうか? もう一度考えてみてください。意外と工夫することで頼めることもあるものです。一度、親、友人、地域の公的・民間サポートなど、いざというときの頼り先の候補をいくつか書き出しておくだけでも、安心感が生まれます」
(3)誰かに話を聞いてもらう。そして「大変だよね」「よく頑張ってるね」と自分に言ってあげる。
白石「人は気持ちをわかってもらえるだけで安心したり、心のエネルギーが上がったりします。誰かに話を聞いてもらうと良いです。また『大変だよね』『よく頑張ってるね』と自分で自分を認めていたわることも一つの方法です」
4.自分の睡眠不足でイライラ
寝る時間を確保する!寝不足だから仕方ないと思う。
白石「一番の対策は、なんとかして寝ること。もちろん、それができないからイライラするのですが、もしイライラしてしまう自分を責めてしまうなら、寝不足でイライラするのは生理的に当たり前と考えること。
寝かせてくれない子どもが悪いわけでも、イライラしてしまう自分が悪いわけでもなく、『寝不足なんだから仕方ない』と考える。そして、できれば寝る時間を確保することが先決です」
5.ママ友との人間関係がうまくいかなくてイライラ
(1)事実と思い込みを分け、違う角度からも見てみる。
白石「例えば、次のできごとがあったとします。あなたはどうとらえますか?
事実:挨拶をしたのに相手から返事がなかった。
このとき、どのようにとらえるかによって、そのあとの感情が変わります。
- A:たまたま聞こえなかっただけかもしれない。→“何とも思わない”
- B:挨拶を返さないなんて失礼な人だ!→“イライラ”
自分のとらえ方に気づくことで、過剰にイライラすることを防ぐことができます。事実と思い込みを分けること、そして違う角度から見てみることがポイントです」
(2)「自分と相手は違う価値観を持つ人間である」と考える。
白石「自分の当たり前と相手の当たり前は違う。私はこう考えるけど、あの人はどう考えているんだろう? 相手の事情は? と想像してみます。常識と思っていることや価値観は人によって違うもの。
でも違うから悪いのではなく、ただ“違う”というだけ。良い・悪いで分けないことが大切です」
(3)苦手な人と無理に仲良くしようとしなくてもいい
白石「どんな人とも仲良くすべきという思い込みはないでしょうか。合わない相手と無理をして付き合おうとするよりも、上手に距離を置く、必要以上に親しくならない、会ったときに挨拶をするだけ、という選択肢もある。
一緒にいて心地よい人とだけ付き合うという選択肢もあります。自分がラクになる方法を選んでいくことが大切です」