女の子はママにとって同性の子ども。
「女の子は育てやすい」などと昔から言われていますし、女の子は男の子より子育てがやりやすそうに感じますよね。とはいえ、「どういう点に気をつけて育てればいいの?」と戸惑う気持ちは、男の子も女の子もそんなに変わらないのではと思います。
女の子と男の子では、子育てで大事にした方がいいこと、言葉かけなども、やはり違うようです。
女の子の子育てで大事にしたいこと、言葉かけや叱り方で気をつけたい点などについて、女子教育専門家のリリー由梨さんにお話を伺いました。
女子校での勤務経験、そして大学院での女子校研究を経て「女子教育専門家」に
今回お話を伺ったリリー由梨さんは、元女子校教員。
13年間で3,000人以上の女子中高生の成長を見てきました。
共学に赴任した経験もありますが、とある女子校に勤務した際、女子生徒たちの底なしの明るさと自己肯定感の高さに驚き、女子校に大きな可能性を感じました。
そして、女子教育についてアカデミックに研究すべく、教員を一旦退き、大学院へ戻り、女子校の研究をし、現在は「女子教育専門家」として活動されています。
そんな女子教育のスペシャリストであるリリー由梨さんが女の子の子育てで最も大事だと感じていることとは、いったいなんなのでしょうか?
たった2つ!女の子の子育てで一番大事にしたいこと
女の子の子育てで大事なもの、それは、『受容』と『共感』です。女の子は、この『受容』と『共感』があって、初めて『安心』して心を開きます。心を開いて初めて、大人との信頼関係が始まります。
男の子は、どちらかというと、受容や共感よりも、『力』や『強さ』を求めます。力がある強い人を尊敬し、自分もそうなろうとします。
女の子は、自分の存在をまるごと受け入れ、自分の気持ちを分かってくれる人がすぐ近くにいるというのが、なにより大事なのです。
受容と共感をたっぷり受けて育った女の子は、心が優しく豊かで、自己肯定感も高いです。
コミュニケーションもとても上手なので、周囲と良好な関係を築くことができます。
受容と共感を示すコミュニケーション法2つ
女の子の子育てで最も大切な、受容と共感。その受容と共感は、どのようにして示したらいいのでしょう?
コミュニケーションの方法について、アドバイスを伺いました。
1.女の子の「どうしよう…」は笑顔で受け入れる
女の子たちは、口癖のように「どうしよう」「どうしよう」と言う時期があります。これは男の子たちにはあまり見られない特徴です。
なぜ「どうしよう」と言うかというと、それは安心が欲しいからなんですね。必ずしも解決策やアドバイスを求めているわけではないのです。
「どうしよう」と言われたとき、ママが「どうしたの!?」「なにがあったの!?」と同じようにうろたえてしまっては、女の子は余計に不安定になりますし、不安が大きくなります。
女の子が「どうしよう」と言ってきた場合、まずは笑顔で目を見て、「大丈夫よ~」と言ってあげることが大切です。
そうすると、女の子たちは「自分の不安を受け入れてもらえた」と感じ、安心します。安心感を得たら、おのずと地に足をつけて、問題に自ら向き合います。