思春期女子が父親に求めることとは?
女の子が『受容』と『共感』にプラスして、思春期に父親に求めること、それは『清潔感』です。
というのは、思春期は女性ホルモンが急激に増えてくる時期。家庭という安全地帯で、自分と真逆の男性ホルモンを感じさせるもの、男性ホルモンが強いものに触れると、大きな恐怖を感じ、避けようとするのですね。
お父さんのことを急に「なんかイヤ…」となる背景に隠されているのは、異性に対する脅威を伴うからなのです。
思春期の娘を持つお父さんは、ヒゲの処理をこまめにしたり、においなどにもなるべく気をつけて、清潔感を保つよう心掛けると、毛嫌いをされたり、苦手意識を持たれることが減るのではないでしょうか。
特にヒゲは男性ホルモンの象徴とも言えるものですから、できるだけ気を配って整えていただいたほうがいいかと思います。
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思春期は自分が経験してきた道ではありますが、ずいぶん前のことですし、今と昔では環境や状況も違います。
中高一貫校の女子校での勤務経験が長く、まさに思春期まっただ中の女の子たちと日々接し、女子教育の研究にも従事されていたリリー由梨さんのお話は、とても参考になったのではないでしょうか。
思春期の年齢の女の子をお持ちのママ&パパは、今回のリリー由梨さんのアドバイスをもとにコミュニケーションを取ってみてくださいね。
【取材協力】リリー由梨
株式会社PLANET blanc. 代表取締役。女子教育専門家。「タフでエレガントな女性育成塾」を主宰。
大学卒業後、オーストラリア教育庁のもと現地の小学校へ日本語教師として赴任。英語で日本語や日本文化について授業を行う。帰国後、13年間、公立や私立の学校にて教壇に立つ。
ある年女子校へ赴任した際、今までの共学の女子との明らかな違いに衝撃を受ける。女子校にポテンシャルを感じ、アカデミックに研究すべく大学院へ進学。研究は「アメリカの女子校教育について」。修了後、関西の名門女子中学高等学校へ英語の専任教諭として就職。
現在は13年間の中学高校での教育現場で得た体験と大学院での「女子校」研究を活かし、女子教育専門家として活動。また、得意なコーチングで”タフでエレガントな女性”を育成する英語塾を開講している。