2. 新鮮な空気を取り入れる

運転手が眠気を感じているな、と思ったら、意識的に窓をあけて、換気をするようにしましょう。

もしかしたら、二酸化炭素の濃度が高くなりすぎ、眠気を誘発させているかもしれません。

二酸化炭素の濃度が高くなると、眠気を誘発する可能性

厚生労働省が管轄する建築物衛生法では、室内の二酸化炭素の含有率が、100万分の1000以下(=1000 ppm以下)になるように維持管理するよう、基準が設けられています。

二酸化炭素の測定計を開発・販売している、リエロ・ジャパンの記事「COとCO2濃度の人体への危険度に関して」によると、空気中の二酸化炭素濃度 が、2000-5000ppmとなると、頭痛、眠気、倦怠感、注意力散漫になると紹介されています。

建築物衛生法は、もちろんビルなどの建物向けの管理ルールですが、近年の車は、雨漏りすることはまずありませんし、走行音の低減などの目的もあって、密閉度が高くなっています。

締め切った車内で、長時間過ごせば、二酸化炭素の濃度は上がる、と考えたほうがいいでしょう。

エアコンは外気導入に

特に、真夏や真冬など、冷暖房を効かせるために窓を締め切っている場合は、要注意。

エアコンには、通常「外気導入」と「内気循環」の2つの設定があり、冷暖房を急激に効かせるためには「内気循環」がよいのですが、この状態では、換気はほとんど行われません。

エンジンをスタートさせてすぐは、「内気循環」でエアコンを効かせるにせよ、長距離を運転する場合は、「外気導入」にして、一定の換気が行われるようにしましょう。

窓をあけて深呼吸がベスト

強い眠気を感じている場合は、「外気導入」でも不十分かもしれません。

こんなとき私は、窓をあけて、深呼吸するようにしています。真冬だと寒いデメリットがあり、なおかつ高速道路走行時は、風切り音がかなり気になりますが、効果は抜群です。

同乗者の方であれば、運転手が眠そうにしていたら、意識して窓をあけて換気するようにしてあげてください。

3. 30分だけ仮眠する

上記のような対策をどんなにやっても、まったく効果がない場合もあります。こうしたときは、単純に疲労の限界です。気合ではどうにもなりません。

何をやっても睡魔が払拭できないときに、私が100%確実にリカバリーできる方法が、仮眠です。

長時間眠る必要はありません。10分、15分から、長くても30分でOK。眠れなくても、スマホのアラームをセットして、30分間、目を閉じているだけでも、てきめんに効果があります。

30分もロスできない……と思うかもしれませんが、事故を起こせば、丸1日潰れてしまうどころか、車が壊れ、自分や子供たちも死傷する可能性があるわけですから、背に腹はかえられないですよね。

運転を代われる場合は、同乗者は積極的に仮眠を

仮眠で時間をロスしないで済む方法は、交代で運転することです。

その際、運転しない番の方は、意識して仮眠をとること(少なくとも、スマホなどはやらず、目を閉じて静かにしていること)。我が家は、夫婦で運転するので、レジャーの帰りなどは、妻に眠るように促します。

同乗者は寝てはいけない、とよく言われますが、交代で運転する場合は別。仮眠を取ったほうが、運転を変わったときに眠気を感じずに運転できるので、積極的に眠るべきです。