時間を早く感じる人は遅刻魔の傾向あり!?

起床直後の朝方の時間帯は代謝が落ち込むため、昼間よりも時間の流れを早く感じがちだ。
寝起きでボーッとしていたらいつの間にか出発時間ギリギリになっていた、という経験は筆者も数え切れないほどある。

とは言え、やはり普段から時間の流れを早く感じている人の方が、遅刻をしやすい傾向にあるのだろうか?

一川:人間には、与えられた時間を目一杯使ってしまう特性があります。この法則は誰にでも当てはまることなのですが、それに加えて、ひとつの作業に自分の目算以上の時間をかけてしまう傾向もあります。
その分、時間の流れを早く感じる人は特に、遅刻が多くなるかもしれません。
そんな人は、出発時間に合わせて支度を始めるのではなく、朝起きたらすぐに準備するクセをつけると目に見えて遅刻が減るはずです。

一川氏の言う通り、早めに支度を始めれば遅刻は未然に防げるだろう。
しかし、なかなかそうはいかないのが人間というものだ。

どうしても遅刻してしまったときに相手を怒らせない方法

 『なぜ1年が短くなるのか』では、やむを得ず遅刻してしまったときに相手を怒らせないための最終手段も紹介されている。

一川:遅刻して相手を待たせていると、無理をしてつい「もうすぐ着きます」なんて言ってしまいがちですよね。でもあれはまったくの逆効果なんです。
そんなときは、むしろ到着予定時刻よりも10分程度かさ増しした時間を相手に伝えるようにしましょう。
到着時間がわかっていれば相手は本を読むなり携帯をいじるなりして、待たされていることに意識が行かなくなりますし、伝えられた時間よりも少し早めに着けば、それだけ心証もよくなります。

待ち時間をかさ増しして伝える手法は、テーマパークなどの行列でも使われているのだとか。また、待ち合わせ場所には書店やショッピングモールなどの気晴らしができる場所を選んでおくと、待たされる側のストレスが軽減されるそうだ。