3 夕飯時にはビジネスに欠かせないスモールトークのレッスンをする

ビジネスエリートが身につけているスモールトーク。

本題とは別のちょっとした世間話ですが、ここが「この人とまた会いたい!」と思わせる重要なポイントになってきます。

「やはり、話題の豊富な人、博識で自分の意見を持っている人、そして、明るくポジティブな人に、人は魅力を感じます。

日本人のビジネスパーソンと接していて、いちばん欠けていると思うのが、知性を感じさせる会話です。
本題に入る前の会話をスモールトークと言いますが、日本人はなぜ天気の話があんなに好きなのでしょう? 天気の話から会話が広がることがほとんどありません。

世界では、今ならビットコインの話題などがスタンダード。(中略)
直近の朝食や夕食の時間を振り返り、親子でどんな会話をしたか思い出してみてください。

社会に興味を向けるような会話がひとつでもあったでしょうか。ここで身につけた教養がいずれスモールトークで役立つのです」。

出典(『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』)

4 今ある職業の47%が10年後は存在しないことを親自身が理解する

2000 年に米大手証券会社ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社には、およそ600人もの現物株式取引部門のトレーダーが在籍していましたが、2017年には2人にまで減少。

多くの仕事が自動化に置きかわる代わりに、「FinTech (フィンテック)」に代表されるような新しい分野も生まれました。

フィンテックというのは、金融 (Finance)と技術(Technology) からできた造語で、スマホのカード決済などで用いられるシステムです。

「ニューヨーク市立大学教授のキャシー・デビッドソンは、ニューヨークタイムズ紙のインタビューで『2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう』と予想していますし、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の研究によると、今後10〜20年で約47%の仕事が自動化されるリスクが高いとされています」。

出典(『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』)

大切なことは、10年後の世界を予想することではありません。

「10年後に残る仕事を予想し、そこを目指して何かを学ばせるよりも、フィンテックのように点と点を結びつけて自分で新しい何かを生み出す能力を備えたほうが、お金を生み出す力としては強くなります。

これからは、自分の“好き”を仕事にしてお金を稼ぐ時代です。
子どもにどこでも生きていける力、お金を生み出す力を持ってほしいのであれば、世の中を取り巻く現状をまずは親がしっかりと理解し、船頭としての役割を果たしていくべきです」。

出典(『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』)