5 プログラミングはIT分野を超えた必須スキル

これからの産業の中心はITといわれます。日本でもプログラミング習得への熱意が高まっています。

「間違ってほしくないのは学校でプログラミングの成績が優秀であっても生き残っていけるとは限らないという事実です。

確かにこれからの産業の中心は間違いなくITです。ITの世界で活躍できる人材になることは、自分らしく、また世界のあらゆる場所で生きていく上で、外国語習得と同様に大前提です。

しかし、プログラミングだけで圧倒的な高収入を得られる人材というのは、野球でいえばメジャーリーガーのように特殊な才能の持ち主であって、もともと持っている素養が普通の子どもとは明らかに違います。

(中略)せっかくプログラミングを学ばせるのであれば、親がもっと明確なビジョンを持って学ばせることが大切です。

アメリカ、シンガポール、インドなどIT先進国では単なるプログラミングだけでなく、その先にある『STEM (ステム) 教育』が主流となっています」。

出典(『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』)

STEM教育とは?

STEM教育というのは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字を取った言葉。各分野を単一で学ぶのではなく、横断的に学ぶ教育を指します。

さらに、最近では人間の感性や美観を重視したデザインの必要性から、STEMにアート(Art)のAを加えた「STEAM (スティーム)教育」が台頭してきているといいます。

「プログラミングは単なる『作るため』のスキルではなく、複雑化していく社会に流されず、多様な価値観や能力を持った人たちとコミュニケーションしながら、社会を前進させていく上で必須なスキルなのです」

出典(『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』)

幼い頃、ユダヤ人のコミュニティの中で育ったという著者の「お金に強くなる」子育て術。お金のスキルは幸せのスキルでもあり、世界で闘うための基本スキルでもあることが分かります。

【著者】酒井レオ
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちのバイリンガル日系アメリカ人。米国政府公認NPO法人Pursue Your Dream Foundation(PYD)創業者およびLittle Monster Inc.共同経営者。
ワシントン大学卒業後、JPモルガンを経て、コマース銀行(現TD銀行)に入社。その後、バンク・オブ・アメリカに転職し、2007年、史上最年少にして「全米No.1」の営業成績を達成。社内各賞を総なめにするとともに、30代前半の若さにしてヴァイスプレジデントに就任する。
同年、アメリカンドリームに挑戦しようと渡米してくる人たちを応援したいとの思いから、NPO法人Pursue Your Dream Foundationを設立。
2009年12月には、同法人日本支店として世界基準のスキルを身につけるためのリーダー育成機関「PYD Japan」を設立。

美容ライター。美容誌の編集を経て、ビューティ&ヘルス、フード、ファッション、ナチュラルライフなどについて執筆。美容ブログ『SimpleBeauty』でもコスメ情報を更新中。WebメディアのほかHP、紙媒体も手掛けています。