2)重力に逆らって動いてみる!
子宮の中は、羊水の海にプカプカ浮いている状態です。
自分で手足を動かすことはできますが、水中と陸上では重力のかかり方が違います。
おなかの中では、自由に手を動かしてへその緒をつかんだり、舐めたりできたのに、手を持ち上げることも大変。
すぐ近くに子宮という壁があって守られていたのに、それも、ない。
いつもと違う環境、大人でも不安ですよね。
その不安の中、違う環境に慣れようと頑張っています。
3)いつも聞こえていた音が聞こえない!
赤ちゃんが胎内でいつも聞いていたのは、母の心臓の音やしゃべる声、腸の中で空気が動く音。しかも、羊水という水と通しての音。
どんな音か、わかりにくいかもしれませんが、プールに潜って聞こえてくる音を想像してみてください。
そんな音を毎日24時間絶え間なく聞いていた環境から、全然違う物音が聞こえる環境に変わります。
赤ちゃんの誕生を喜ぶご家族の声、シャッター音。
大人にとっては何てことない聞きなれた音ですが、赤ちゃんにとっては初めて感じる音。
だからこそ、産まれてすぐ、特に生後2時間は母の胸の上で、心臓の音が聞こえる環境で、静かに過ごせると安心できると思います。これがskin-to-skin-contactです。
赤ちゃんにとっては、環境が大きく変わることでの不安だらけの人生のスタート。その時に、寄り添って、一緒に過ごしてくれる母親の存在って、なくてはならないものです。
できるだけ大きな変化を与えずに、頑張っている我が子を励ましながら、過ごせると良いですね。