「上の子がかわいくない」と思えるのは一過性
生まれたばかりの赤ちゃんは、本当にかわいくて癒されますね。
でも、下の子だってどんどん成長していきます。
2歳や3歳になれば、イヤイヤ期だってやってきます。口答えも反抗もするし、わがままにもなるのです。
そう、上の子で感じたイライラを下の子にも感じるようになるのです。
その頃には、上の子は親離れして、親に対してより友達に興味を持つようになります。
上の子には手がかかることが少なくなり、逆に下の子に手がかかるようになり、下の子がかわいいなんて思う余裕もなくなります。
そして、やがて二人ともが小学生になり、ともに親によりも友達に興味を持つようになると、上の子に対しても下の子に対しても、乳幼児期のような愛情の差は感じなくなるでしょう。
上の子の気持ちを理解してあげて
上の子がかわいいと思えないのは当たり前の感情とはいうものの、そんな感情をもろに出してしまうと、上の子が傷ついてしまいますね。
実は、「上の子がかわいいと思えない」と親が苦しんでいるように、上の子は上の子で言い知れぬ嫉妬の感情に苦しんでいるはずなのです。
そう、それまで自分だけを見てくれた母親を下の子に取られてしまったのです。
母親や周りの関心が、全部下の子に行ってしまいます。
誰かに嫉妬したことがない人なんてきっとこの世にいないでしょう。
湧き上がる嫉妬心は大人でもコントロールが難しいですよね。
そんな感情に3歳や4歳の子が苦しんでいるのです。
イライラして怒鳴ってしまうことがあったとしても、一日に一度は必ず抱きしめて「大好きだよ」と言ってあげてくださいね。
そして、上の子に「あなたが赤ちゃんの時も同じことをしたのよ」と伝えてあげてください。
上の子は、自分が母親からしてもらったことは覚えていませんから、下の子がされているのを見て嫉妬心を持ってしまうのです。自分も同じことをしてもらったと知れば、少しは気持ちがほぐれるでしょう。
いかがですか?
「上の子かわいくない症候群」は昔からある一過性のもの。まったく心配はいりません。
子どもの成長とともに親の方も成長します。
子どもの反抗やわがままにも慣れ、子どもの扱い方もうまくなり、自分のイライラの解消法も見つけられるようになるでしょう。
何もかも初めての経験だった上の子の時はオロオロしていた母親も、デンと構えた自信満々のプロの親になっていきます。
ほんの少しの辛抱です。乗り越えてくださいね。