発達障害児のための小学校の種類と選択肢

「特別支援学校」
……盲・聾・知的障害児のための独立した学校

「特別支援学級」
……学校の中に併設された配慮の必要な子どものためのクラス

「通級」  
……普通学級に籍を置きながら特別なクラスに何日か通う形式

「普通学級」 
……通常の健常児のクラス

普通学級に進級した場合に待ち受ける、厳しい環境

知的に遅れがない場合は特別支援学級では物足りません。でも、普通学級に進級できたからと言って安心してはなりません。
普通学級は定型発達児が90%以上いる中での一斉指導が基本です。ですから、健常児クラスにいても特別な配慮をしてもらう必要があります。

もし、親が障害を認めず先生にそれを伝えなければ「ごく普通の子」として扱われます。

幼稚園時代と異なり小学校では友達関係も複雑になり陰湿な苛めもあります。勉強も日を追うごとに難しくなっていきます。その子の特性にあった対応をされなかったことによって負った傷はその後の人生に大きな影響を落とします。

普通学級に進む場合の4つのポイント

(1)担任に伝えておく……抽象的に「自閉症です」とか「パニック、こだわりがあります」では不十分。どんなことにこだわりがあり、パニックはどんな時に起こるのかなど具体的に伝えましょう。

(2)クラスメイトに伝えておく……「あの子だけどうして離席を許されるの?特別扱いされてずるい。えこひいきされている」と思われ苛めの原因になることも。だからクラスメイトにも担任から話をしてもらいましょう。

(3)ママ友に伝えておく……「あの子のせいで集中できない」「家庭の躾がなっちゃない」とクレームを言われないために保護者会でカミングアウトしましょう。

(4)本人にも「あなたには生まれ持った特性がある、努力不足でもなく、あなたが悪いのでもない」と告知しましょう。