いま、サッカー日本代表がW杯のアジア二次予選で奮闘中です。
FIFAランクで日本より下にいるシンガポールに引き分けたことで、一次、予選突破に暗雲がたちこめましたが、難敵シリアに快勝したことで二次予選通過が明るくなりました。
次戦は11月12日、アウェイでのシンガポール戦。そこも快勝し、最終予選に向かって勢いをつけてもらいたいところです。
ところで、街を見渡してみると、サッカーウエアを着ている子どもたちを見かけることが随分と増えた気がします。小学生の集団登校を見ていると、だいたい1人くらいはサッカーに関するウエアやシューズ、カバンを持っているのでは。
少年サッカーが抱える問題
日本サッカー協会の記録によると、1979年に全国で6万8950人いた小学生の選手登録数は、2012年には31万7206人にもなってとのこと。
どおりで増えたと感じるはず。
実際にお子さんがサッカーチームに所属している親御さんも多いのではないでしょうか。
そんな少年サッカーですが、登録選手が大幅に増える一方で、監督、もしくは指導者の育成が追いついていないのが現状です。監督1人が数十人もの選手を指導する場面も。
そのせいもあってか、最近では若い世代での世界大会で日本代表は結果を残していません。
日本の少年サッカー界が抱える問題は小さくありませんが、もっと身近な近所の少年サッカーでも問題なしとは限りません。
今回は、高校時代にサッカーで大阪3位入賞、大学時代にフットサルの全国大会に出場し、少年サッカーの指導歴のある筆者が、現在の子どもたちのサッカーが抱える問題点を、ママにわかりやすいようにアドバイスします。
書籍『間違いだらけの少年サッカー』も参考にしました。
少年サッカーチームの指導者は誰?
お子さんが楽しそうにサッカーに取り組んでいる姿は親としても嬉しい光景ですよね。そのための環境を整えてあげたいのが親心というもの。
しかし、子どもにとって今いる場所が最良ではなかったら……。所属チームの善し悪しの見極めポイントは、「怒鳴りすぎ」「教えすぎ」にあります。
この30年で約5倍にもなった小学生の選手登録数。それに合わせて一流の指導者が増えたら良いのですが、実際にはサッカー専門外の教員やボランティア父兄が指導する場合が少なくありません。
大変ありがたいことではありますが、そこは専門外からか、“サッカー(テクニック)を教える”よりかは、つい人間教育にいきがちな傾向があります。