『グローバル社会に生きるこどものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴です。
親は子どもの幸せを願うものですが、最初からベテランの親なんて一人もいません。
子どもとどう接していいか、わからなくても当然です。
でも、料理を作るとき、塩をドバドバ入れたり、砂糖をいきなり山盛り入れる人はいませんよね。入れるものだとわかっていても、さじ加減には気をつけるはず。
しつけも同じです。
今日は、親がさじ加減に気をつけなければいけない「子どもとの接し方」についてお話します。
“子どもの自由”にさせ過ぎる
時々、王様やお姫様のように子どもを扱っている母親を見ます。
例えば、仕事で構ってやれない親がその罪悪感から、子どもの欲しいというものを買い与え、子どもがやりたいと言うことを自由にやらせてしまったりします。
たまに芸能人の子どもが問題を起こしたりしますが、親が子どもを甘やかし、「やりたい放題やらせていた」と言うことが多いのです。
子どもを甘やかしすぎると、子どもはなんでも自分の思い通りになると思いこみ、わがままで他人と分かち合うことのできない、自己中心的な人間になってしまいます。
母親は召使いではありませんよね。
子どもにバカにされるような親では、子どもが思春期になる頃には手に負えなくなってしまいます。
ダメな時はダメとしっかり言える親になりましょう。
“期待”し過ぎる
子どもの能力は、確かに無限大です。
でも、だからと言って、なんでもできるというわけではありません。
一人一人個性があり、得意なことや好きなこと、持てる能力や特性は違うのです。
親が子どもの希望や性格や能力を無視して過度に期待すると、子どもはそのプレッシャーに押しつぶされてしまいます。
親思いの素直な子ほど、親の期待に添いたいと無理をしてしまいます。
そして、失敗する度に自信を失い、自分は親の期待に添えないダメな人間だと劣等感を抱いてしまいます。
子どもをしっかり観察して、ゆっくり子どもの特性を見極めていくようにしましょう。