「米粉パンサンド」(村井さん作)

昨今、注目度が高まっている「米粉」。米を製粉したもので、団子やせんべい、和菓子などに古くから使われてきましたが、グルテンフリーの観点やヘルシー志向の観点から、改めて活用する人が増えています。

そんな米粉をより工夫して取り入れるために、村井公美さんに、米粉が注目されている理由や活用メリット、米粉を料理に使うアイデアをお聞きしました。

まだ使ったことがない方も、すでに使ったことがある方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!

米粉が注目されている理由

米粉のカップケーキ(村井さん作)

今、なぜ米粉が注目されているのでしょうか? 村井さんは次のように話します。

村井公美さん(以下、村井)「小麦や大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質のグルテンが、小麦アレルギーの原因物質であることが発見されました。

それを摂取することで、お腹の調子が悪くなるグルテン不耐性、セリアック病、小麦アレルギーの方が増えたことで、小麦の代わりに米粉を使った料理が注目されるようになってきました。

現在では、世界で活躍されている健康志向の高いモデルの方や、プロテニスプレイヤーの方などが小麦を食べない食生活を取り入れたりしており、グルテンフリーの認知度が高くなってきました。

そのような背景があり、米粉が今一度、日本でも注目されるようになりました」

近年、米粉を使ったパンケーキやシフォンケーキ、その他のケーキを提供するお店が増えてきました。おうちでも米粉パンやスイーツを作る流れが起きています。

米粉を活用するメリット

「季節の野菜のランチボックス」(米粉の唐揚げ入り)(村井さん作)

そんな米粉、小麦粉の代わりなどに使うと、どんなメリットがあるのでしょうか? 村井さんに教えていただきました。

1.美容・健康・ダイエットに効果が期待!

村井「米粉は、低たんぱく質、低脂肪、低カロリーといった利点があるので、美容やダイエットなど、健康に効果が期待できます」

2.どんな料理にも合う!

村井「米粉パンやうどん、餃子、ガレットなど、米粉を使った食品は、和食、洋食、どんなお料理にも合います」

3.グルテンを含まない

「米粉のカップケーキ」(村井さん作)

村井「米粉は、小麦粉のようにグルテンがありません。

グルテンがあると生地を膨らませたり、コシを出したりすることができますが、生地を混ぜすぎるとグルテンが形成されすぎて、生地が固くなったり、膨らみが悪くなったりしてしまうことも。

その点、米粉はお菓子作りをするときなどに、生地の混ぜすぎによる失敗の心配がありません。

また、米粉パンや米粉麺など、小麦アレルギーが心配な赤ちゃんの離乳食にもおすすめです」

4.国産が多くポストハーベストの心配がない

村井「米粉は、国産のものが多いので、輸入時のポストハーベストの心配がありません。ポストハーベストとは、収穫後の農産物の品質を保つために、農薬の散布や放射線の照射を行うことです」