普段の我が子の食事中は、もうたいへん! ちょっと目を離すと遊び始めたり、動き回ったり…。
子どもには食事マナーを早めに教えたいものですが、特にイヤイヤ期になると、もはや何からどうやって教えればいいのか分からないということはありませんか?
そこで、今回は、2~4歳の子どもの食事中の行動について、ママがよく抱える悩みの解決策を、キッズマナー講師の彈正原由紀さんに教えていただきました!
子どもの食事マナー、よくある悩みの解決策
まずは、2~4歳の子どもの食事におけるよくある悩みについて、うまい教え方を教えていただきましょう。
1.同じものばかり食べる
彈正原由紀さん(以下、彈正原)「まずは、お母さんがお手本になります。1口食べて、次の食材へを繰り返して教えましょう。
お子さんがお母さんの真似をして全部の食材をまんべんなく食べ、同時に食べ終えたら、お子さんの好きな言葉をかけてあげるといいです」
例)「全部上手に食べ終わってかっこいいね!●●みたい!」(●●には、憧れのヒーローの名前などを入れます)
2.食べるのが遅い
彈正原「基本、食事の時間は30分。子どもは30分超えると飽きてきて、お行儀が悪くなるものです。
一つ一つの食材をいつもより少なめにしてみてください。
足りなくて、おかわりするほうが、お母さんも『まだ食べてるの?』ではなく、『おかわりするの?えらいねー』など、かける言葉が変わってきます」
3.嫌いなものを残す
彈正原「嫌いなものは無理に食べさせなくてもOK。一通り食べ終えたら、思いきり喜んでください。残したものに『これも食べてくれたら嬉しいなぁ』と一声かけます。この繰り返しで、残さず食べてみよう、と言う意識が子どもに芽生えてきます」
4.おもちゃに夢中になり、食事がそっちのけになる
彈正原「食事中の環境はとても大切です。散らかっていると、たくさん誘惑があります。食事前は必ず、周りを片付けましょう」
5.食べ物や食器で遊ぶ
彈正原「『お皿をたたかない!遊ばない!』など、マイナスの言葉をかけていませんか?
代わりに、『お皿たたくの良いことなの?』『ご飯で遊ぶのどう思う?』とたくさん質問してください。
子どもは悪いことは悪いことだと分かっています。質問の答えに正解が出れば褒めてあげて、きちんと食べたときに『お皿がきれいになって喜んでるよ!』など、叱らない言葉をかけてください」
6.ウロウロして、じっとできない
彈正原「食事をする環境は整っていますか? 片付いていますか? テレビは消していますか? そして1番大切なこと。お母さんがイライラしていませんか?
『早く座りなさい!』『もう片付けるよ!』こういった言葉をよくかけてしまいますが、ウロウロして、じっとできないのは、お子さんが食事の時間は楽しくないということ。
いつものようにウロウロして、戻って来たときに
- 『ご飯食べてくれるの?お母さん、●●くん(ちゃん)が喜んでくれると思って一生懸命作ったの』
- 『食べてくれるの?嬉しい!ありがとう!』
と、最初は戻ってきて食べようとしたことに、プラスの言葉をかけてあげてください」