イヤイヤ期にはどう教えればいい?

特にイヤイヤ期は、「食べたくない!」の一点張りで、気分がいいときにしか食べないなど、もはやお手上げ!なんてママは多いのでは? 彈正原さんに、イヤイヤ期の子への食事中の対策を教えていただきました。

1.“食事の時間は楽しい時間”とママが意識する!

彈正原「この時期は、一番何も言われたくない時期です。『手出し』『口出し』は厳禁。“食事の時間は楽しい時間”を意識して、お母さん自身が楽しくしましょう」

2.食事の時間は30分以内に

彈正原「お子さんが集中できる時間は30分が限界です。『早く食べて!」』とせかすとお母さんがイライラし、その気持ちがお子さんに伝わり、ますます食べなくなることも。

先にもご紹介したように、30分で食べきれる量にするなど、調整を。」

3.絶対に叱らない

彈正原「“食事の時間は楽しい時間”にするのに、『叱る』のは一番よくありません。プラスの言葉をかけて、少しでもお子さんのいいところを見つけてみてください。

例えば、好きなものしか食べなくても、『またそればっかり食べて!野菜もちゃんと食べなさい!』ではなく、『あら、●●くん(ちゃん)、これ全部食べてくれたのね。ありがとう。お母さん、嬉しい。野菜も食べてほしいな?』など、楽しくなるような言い方に変えましょう」

4.お手伝いをしてもらう

彈正原「食事の時間を意識するために、自分のお箸やフォークはお子さんに用意してもらってください。自分でやったほうが早いと思ってしまいますが、コミュニケーションが生まれます。

自然と『助かった!ありがとう!』と言う言葉が出ませんか? お手伝いしたお子さんも『自分でもできるんだ!』『お母さんに頼られている』『褒められている』と自信が付きます。

すると、お互いいい気分で食事をすることができます。そしてもっと褒められたいと思い、お行儀よく食べようとしてくれるでしょう」

いかがでしたでしょうか?

子どもによって、食事中の態度は異なりますが、基本は“食事の時間は楽しい時間”ということ。

ママが思い切り食事を楽しめば、きっと子どもも楽しく食べたい!と思い、マナーを守りたくなるというからくり。

もちろん、細かなことは教える必要はありますが、まずはベースのことから始めてみるのも良さそうです。

【取材協力】キッズマナー講師 彈正原 由紀(だんじょうばら ゆき)さん
ママとキッズのマナー教室を主宰。平日はフルタイム勤務。主人は単身赴任3年目。現在6歳の娘と5歳の息子のワンオペ育児中。

マナー講座(コース)や正しい鉛筆・お箸の持ち方個人レッスン、子育てサークル等で「食事のマナー講座」などを開講中。

~マナーはお子さんの「一生の財産」になります。お子さんは「できない」ではなく「出来るようになる声のかけ方」があります。

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。