書籍『無所属女子の外交術』は、「○○女子」乱立時代に永世中立ライフをおくるための指南書。

はあちゅうさんが提案する「無所属女子」とは、どのカテゴリーにも属さず、自分の意思で自由に気楽に生きる女性のこと。特定のカテゴリーに属していないので、何かに縛られることなく自由に動くことができるのです。

例えば、キラキラ系女子は何かと同じようなタイプの女性と付き合います。同様に、こじらせ系はこじらせ系と。しかし、この無所属女子は、キラキラ系女子グループとステキなレストランに訪れたり、こじらせ系の友人と渋い居酒屋に行くことができます。友人の幅が広がり、経験値もぐっと上がるでしょう。同じグループに属し続けることでうまれるマンネリも回避できますね。

この無所属女子になることのメリットとして、「世界をフラットに見ることができる」とはあちゅうさんは解説。

「どのカテゴリーにも、それぞれの『常識』があります。あるカテゴリーの常識は、別のカテゴリーで非常識だったりするのですが、ひとつのカテゴリーに浸り きってしまうと、そのことに気づけない。そんな状態が続くと、やがて自分がいる場所そのものがよく見えなくなってしまいます。

けれど、一歩外に出ること で、外の世界を知ることができるのはもちろん、自分のいたコミュニティーをフラットに見る視点も手に入れるのです」無所属女子の外交術

同じものを見ていても、所属するカテゴリーが違うと着眼点も違うので、フラットな視点を手に入れるためにも、この無所属女子は有効だというのです。自分たちだけの常識が世の中の常識と勘違いしないためにも良いですね。

ひょっとしたら“どこかのカテゴリーに入らなければいけない”と焦っている人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。どこにも所属しないことでも得られることはたくさんあるので、無理して自分を飾る必要はないのでは。

むしろ、色んなカテゴリーの人と交われるフレキシブルな生き方は、それはそれで魅力的に映ります。こだわらないこともこだわりではないでしょうか。おすすめです、無所属女子。

<参考書籍>
『無所属女子の外交術』はあちゅう著(KADOKAWA)