それから、外せないのはやはりアクションシーン。
クリス役の中村誠治郎とピアーズ役の栗山航は、原作にもいるキャラということで、動きを相当研究してきたのだろうか。
銃を打つ体勢や体術の動きなどがかなり原作をコピーできていて驚いた。さすがにクリスのあのゴツい体格まで再現するのは無理だが……。
アクション初挑戦で注目の倉持明日香も思ったより動けていたかな。
といった具合に、いろいろな見どころがある本作だが、個人的に一番のポイントは原作をきちんとリスペクトした演出の数々だ。
たとえば初代バイオハザードファンなら絶対に覚えているだろう、ロード画面のドアが開く演出。あれはプレイステーションのロード時間をうまく活用した画期的な演出だったが、今回の舞台でも要所要所に取り入れられていて、「これこれ!」と興奮。
さらに、隠し通路の前の棚を動かすときの肩で押すあの動作(原作ファンならわかるよね)も完璧に再現されていて、思わずニヤリ。
冷静に考えると、なんでそんなところに隠し通路あるんだよと言いたくなるところまで原作をリスペクトしていて面白かった。
ネタバレになるのではっきりは書かないが、ラストには「待ってました!」と拍手してしまう展開が待っている。
ちょっと言い過ぎかもしれないけど、個人的にはあのラストシーンだけでオールOKである。
純粋にバイオハザードとして見るといろいろツッコミどころはあるのだけど、ちゃんとコアな部分はおさえているので、少なくともバイオハザード好き同士で行けばその後の会話はとても盛り上がるなと感じた舞台だった。
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