“隣の芝生は青く見える”の言葉がありますが、皆さんは他人をうらやむことってありませんか?
「絶対、他人を羨ましいと思ったことなんて一度もありません」なんて胸を張って言える人はいないですし、負の感情を認めていて自己肯定出来ているので良いことだと思います。
「他人が優れているのを見て、自分もああなりたい」と思うことは必要なこと。努力するきっかけにもエネルギーにも向上心アップにもつながります。
でも、他人と自分の違いを見て自己否定したり、自らをさげすんだりすることはよくありませんよね。また、我が子には「自信を持って、自分自身のことを大切にし、好きであってほしい」と願います。
『発達障害に生まれて』のモデルの立石美津子がお話しします。
他人をうらやむ自分あれこれ
あなたもこんな感情をもったことはありませんか?
自分と他人を比べて
- 彼氏と別れた直後、友達の結婚式に呼ばれた。花嫁を見て「おめでとう」と笑顔で祝福したが、心の中はなぜか悲しい
- 不妊治療中。妊活中、励まし合っていたはずの友達。ところが友人から先に妊娠、報告を受けて、心から喜んであげられることができない
- 自分は高収入で手に職も持っている。でも独身だし、ママになっていない。結局は“負け犬”。女性として一番の幸せを結局は手に入れていない自分はダメな人間だ
- ママ友は正社員で好きに使えるお金があり、お洒落してキラキラ輝いている。でも、私は非正規雇用のパート生活、日々の生活を切りつめて100グラム250円の肉か310円の肉か迷っている自分が情けない
- ママ友の夫の収入、住んでいる家を比べる
他の子と我が子を比べて
- ママ友の子どもは2歳で「ママお腹空いた」と2語文を話している。わが子は「ママ」の単語しか言わない
- ママ友の子どもはひらがなを書いてお手紙交換までしている。わが子は自分の名前の読み書きも出来ない
きっと、これは幼児期に留まらず…
- ○○君は有名大学に合格したが息子はフリーター
- ○○さんのお子さんは結婚して子どもが2人もいるのに、うちの子は当分、独身。死ぬまでに孫を抱いてみたい
となっていくかもしれませんね。
「人の不幸は蜜の味」は自然な感情
ドイツ語には “シャーデンフロイデ”という言葉があります。
他者の不幸、悲しみ、苦しみ、失敗を見聞きした時に生じる“喜び、嬉しさといった快い感情”という意味だそうです。
日本語にはこの言葉がありませんが、「人の不幸は蜜の味」がそれに相当するのかもしれません。世界共通、人として当然の感情なのかもしれません。
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