きのこマニア(=菌友)は情報がはやい!
――かなり盛りだくさんな内容ですが、イベントのコンテンツはどのように決めていますか?
川:月に一回「きのこ大祭ミーティング」を福岡市内で行っているのですが、その時にやりたいことを提示してもらっています。あれもしたい、これもしたいと盛り上がります。その中で、実現可能なことはやってみよう! と企画を練り上げ、現在の形になっています。
――出展者さんはどのように見つけるのですか?(募集のみでしょうか?)
川:ほとんど口コミで出展者さんを集めています。アートイベントでチラシを置くこともありますが、関係者からの紹介やきのこ仲間が多いですね。
きのこ好きにはやはり菌友(きんゆう・きんとも)がいて、情報伝達が早いです。今回の「第二回フクオカきのこ大祭」の出展者は福岡県近郊の方が多く、九州のきのこ作家さん、生産者さんが集まる「フクオカ」らしいきのこ大祭になりそうです。
――開催にあたり、大変だったことや、印象に残っていることはありますか?
松:普段、催事に出店することはあっても、イベントを主催するような仕事をしているわけではないので、会場を決めたり、出展者さんを集めたり、後援や協賛を頂くなど、すべてが1からの作業でした。
いろんな方にアドバイスを頂き、協力してもらってようやくイベントの形になりました。第1回の「フクオカきのこ大祭」で憧れのスタッフTシャツをみんなで着て、閉会後に「楽しかった!またやろうね!」って言ってもらえたときは涙が出ました。
“胞子活動”を通して“菌輪”が広がることを願って…
――フクオカきのこ大祭2015の見どころは?
松:福岡の伝統的なお祭りの「博多・山笠」「博多・どんたく」。そのお祭りと縁の深い上川端商店街のアーケード約200mをきのこ色に染め上げます。さらに第1回と比べて、「食」のブースが増えました。
また、光るきのこ「ヤコウタケ」の展示、ミニきのこ図書館など、「学ぶ」ブースも強化。第1回で大好評だった「きのこ釣り」もバージョンアップして再登場します。リアルな「きのこ的当て」が加わって、遊び要素も充実しています。
オリジナルソング「きのこ音頭」が流れる会場で、大人から子供まで、知って、見て、味わって、多角的に「きのこ」を楽しんでもらえるイベントです。
――一言メッセージをお願いします。
川・松:全国のきのこ好きの皆さん、「きのこ大祭」をしましょう!
――Facebookも拝見したのですが、「菌曜日(金曜日)」、「幼菌ナイト(前夜祭)」、「胞子員」などなど、ワードも菌づくしで面白いです! スタッフの方々のきのこ愛が伝わってきますね。
松:ありがとうございます。イベニアさんに取り上げてもらったことは「胞子活動」となります。こうしてばら撒かれた胞子が芽を出して、全国に菌輪が広がることを願っています。
きのこファンはもちろんのこと、きのこ初心者もきのこの魅力にハマること間違いなしの「きのこ大祭」。次はどこに“胞子”が飛んでいくのでしょうか?
取材/篠崎夏美