閲覧注意! グロイ生首と怖い河童
怪しげな雰囲気の漂う「暗いエリア」。各ブースから漏れる光が来場者を引き寄せる誘蛾灯のようなエリア。ここには、私の求める刺激的な出会いがたくさんありました!
まずは、生首の並んだSYS☆TUNaさんのブースを紹介しましょう(閲覧注意!)。
「魂のこもってないものは作りたくないんです。『生と死』というテーマを踏まえて、作りたいものを作っています」と話すTUNaさんは素材にこだわります。「その生首は臭いがしますよ」とTUNaさんに言われ、私は後ずさりました。
「腐敗臭がするわけじゃなくて、香水の匂いがするんです。だから、大丈夫ですよ」
TUNaさんの言葉に安心した私は、改めて作品をまじまじと観察。
リアル過ぎてグロイ! しかも、揺らすと鈴の音がしたり、ベロが軟らかかったりと、各作品には工夫が凝らされています。強烈な視覚的インパクトだけでなく、五感に訴えかけてくる恐怖……。
「私は、『陰鬱旅団展』というイベントを主催しています。そこでは、 “古き良き日本の怖いもの”や “ドロドロしたもの”といった『和風』をテーマにしています。だから、今回は河童も出展しました」
――えっ?河童!?
私が見たのはリアルな河童でした。フツーに怖いですね!
グロを堪能した後は、美しいものを観に行きましょう! 「暗いエリア」の奥へ!!
なんとも妖艶なボディペイント
女性の体に絵を描いているのは『アートボディペイントチームSHINRA』。非日常の光景が展開していました。
ボディペイントモデルを務めるPORO.さんに話を聞いてみました。
「私にとってボディペイントはトリップに近いです。私は、人間とは全く別の生命体になりたい、と思っています。その思いを実現させてくれるのがボディペイントです。私は解放されたいだけです。結果としてアート活動になっていますが」
PORO.さんは、セーラー服を着て女子高生になったり、ナース服を着て看護師になったり……というコスプレには満足できません。一回きりの経験となるタトゥーなども違うといいます。毎回違った姿に変われるところにボディペイントの魅力があるとか。
一方、絵を描くのは023さんとmatatabiさんの2人。023さんにも話を聞いてみました。
「ボディペイントがトリップだという感覚はPORO.さんと同じです。全身をボディペイントすると、毎回違う絵が出来上がります。その中で、自分の世界観を作っていくのが楽しいです」
ボディペイントをやってもらいたいというモデルさんと、やりたいというアーティストさんの幸運な出会いによって実現したライブペイント。PORO.さんは、デザフェスの2日間で2回、人間とは別の美しい生命体へと生まれ変わりました。