秘宝館にはエロがいっぱい!
「暗いエリア」には、人だかりのできているブースがいくつかあります。そんなブースの一つに近づくと……。
「エロイのや、エロイのがあるよ!!」
やたらと「エロ」を強調する呼び込みの声が聞こえてくるではありませんか!? 気になるっ!! というわけで、私は人混みをかき分けてブースを覗きました。
「秘」「宝」の2文字が輝いているのは、片品村蕃登さんの秘宝館ブースです。秘宝館とは、性に関する文物を収集・展示する施設のことです。かつては日本全国の温泉街や観光地に秘宝館があって、会社の団体旅行などで利用されていました。しかし、現在では各地の秘宝館が閉館してしまいました。
そんな時代の流れに抗うかのように、片品村蕃登さんは秘宝館情報を収集し、オリジナルグッズを作り続けています。こんな綺麗なお姉さんが、エロイものをたくさん作って売っているんですよ! 涎が出ますね!!(笑)
「身近なエロを扱った、とてもアカデミックなブースです」とほほ笑む片品村蕃登さん。今回のデザフェスが2回目の出展なので「秘」「宝」の2文字を展示しているとのこと。ちなみに、この2文字は、閉館となった佐賀・嬉野観光秘宝館の看板です。片品村蕃登さんは、看板まで収集するほどの秘宝館マニア!
片品村蕃登さんの作品はどれも「こだわりの一品」。「自分が欲しいものを作る」という信念が込められています。が、子どもには刺激が強すぎますね。興味津々でブースに近づこうとする子どもを必死で抑えるお母さんの姿も (笑)。
美少女ドールたちのハーレム
秘宝館の隣も刺激の強いブースでした。こちらは、オリジナルドールの企画・製造・販売を行う『QUARANTOTTO』(クアラントット)。
ズラリと並んだ美少女ドールたちは、官能的な視線をお客さんに投げかけます。その美しさはどこから来ているのでしょう? プロデューサーのTommyさんにインタビューしました。
「『QUARANTOTTO』のドールは、顔もボディもメイクをしています。胸の垂れ方などを工夫して重力を感じるようにして、リアル感を出しています。舌を出す口元や睫毛なども他社製品とは違いますね。目などを交換できるので、お客さん好みにカスタマイズ可能です」
ドールが着ている衣装も、計算して作られています。布の厚さから糸の縫い目まで人間の衣服の3分の1にする、というこだわり具合。しかし、『QUARANTOTTO』のドールは、衣装無しでも鑑賞にたえ得る完成度を誇ります。
「『QUARANTOTTO』では、 “生きた人形” を目指してドールを作ってきました。そこで、フィギュアとドールの融合を考えました。表情や動きといった、フィギュアでしか表現できなかったことをドールで再現したんですね」
Tommyさんの思いはドールたちに反映されています。今にも動き出しそうなドールたちのハーレムがそこにはありました。
私がTommyさんと話している間も、お客さんが続々とブースへ。男性だけでなく、女性も「きれい~」と言いながらドールを眺めていました。美しいものを愛でる感性は男女共通です!!
ディープな世界の探検を終えて
いかがだったでしょうか? デザフェスのディープな世界を堪能していただけたでしょうか?
今回紹介したのは、デザフェスのほんの一部でしかありません。読者の皆さんには、実際に会場へ足を運び、自分なりの楽しみ方を見つけてもらいたい、と思います。
次回「デザインフェスタ43」は、2016年5月14日~15日に開催されます。次はどんな刺激的な出会いがあるのでしょうか? 今からとても楽しみです!