最近、「匂い(フェロモン)で相性が分かる」とか、「思春期の女の子がパパを臭く感じるのは、近親相姦を避けるフェロモン作用である」というこれらの説は、わりと広く知られています。
もしあなたが、「彼との将来に不安がよぎっているものの、別れる踏ん切りがつかない」と悩んでいるなら、この「フェロモン」の説で彼との「『運命の人』度」もわかるんですよ。
今回は、このフェロモンを利用した第六感説をご紹介しましょう。
「絶対運命の人でない」場合はすぐにわかる!?
ギリシャ神話によると「人は運命の人を見つけるために生まれてくる」といわれています。だから、神様は、人が生まれてくるときに、そのヒントを与えてくれているのです。
それがフェロモンです。フェロモンで引き寄せられる異性の中から運命の人を見つけ出すことができるのです。運命の人の体臭(フェロモン)は「好きな香り」なのです。
だから、彼の体臭を鼻もちならないくらい「臭い」と感じるなら、もはや彼は「運命の人ではない」と判断しても良いでしょう。
でも、彼にハグされた時、彼が運命の人なら、汗の臭いさえ「好きな匂い」のはず。それは、脇の下のくぼみの部分の皮下には、大量にフェロモンを分泌する場所があり、このフェロモンが汗に溶け込んで汗と一緒に出てくるからです。
このフェロモンを鼻の奥にある「第六感の入り口」で感知し、潜在意識を操作して、嗅覚に大きく影響を及ぼすからです(「第六感の入り口」については、次の項目で解説します)。
だから、いつもケンカばかりしてしまう彼でも、抱き合った時に彼の香りも含めて心地良いのなら、彼は運命の人の可能性があります。別れるかどうかは、寄り添う努力をしてからにしましょう。もしかしたらうまくいくかもしれません。
人によってはなぜ「臭い」?
遺伝子には、さまざまな情報・能力が組み込まれています。この情報・能力が多ければ多いほど、優れた子孫になるのです。
だから、人は「より良き子孫」を残すために、遺伝子が異なった異性を探さなければなりません。でも、遺伝子は目に見えないので、目的の遺伝子を探すための目印が「匂い」なのです。
似通った遺伝子の持ち主の体臭ほど「臭い」と感じます。反対に異なった遺伝子の持ち主の体臭ほど「好きな匂い」なのです。
これは広く知られている説ですが、近親相姦を防ぐために身に付けた本能だといわれています。幼い時は「パパのお嫁さんになる!」とはしゃいでいたパパ大好きっ子だったのに、思春期になると「パパ臭い!」と寄り付きもしなくなるのも頷けますね。体臭が嫌いな人と子孫を作ろうとは思いませんものね。
また、異なったHLA型の遺伝子を持つカップルほど、その子孫は、免疫システムの精度が上がって、健康で生命力の強い子供を産むことができるのです(スイスの研究所で、ベルン大学の動物学者、クラウス・ヴェーデキント博士の研究で明らかにされました)。
排卵期の女性は、より良き子孫を残すために本能的に、生命力の高い子孫を残せるような相手を選んでいるということですね。
遺伝子のHLA型を刻み込まれたフェロモンを認識するセンサーが鼻の奥にあり、鋤鼻器官(じょびきかん)といいます。これは、フェロモンの信号(HLA型の種類)をとらえる器官です。一般の匂いをとらえる器官とは別物で、脳に匂いが認識されるまでの経路も異なります。
ちなみに、潜在意識に作用するということで、鋤鼻器官は「第六感の入り口」、第二の嗅覚ともいわれています。
潜在意識ですから、もちろんフェロモンの実際の臭いではなく、フェロモンを「甘い香り」「ミルクの匂い」「雨の匂い」といった個人のイメージでとらえています。しかし、同時にもう一つの嗅覚が、一般的な体臭の臭いもとらえています。
こと体臭に関しては「嗅覚+α(潜在意識)」で匂いをとらえていることになりますね。
だから、臭気感知器の測定値は同じ値だとしても、運命の人とそうでない人の体臭では、「臭い嫌な臭い」と「心地良い好きな匂い」といった個人差が生まれます。