新刊『ブチ抜く力』が8刷10万部突破と激売れ中の実業家、与沢翼さん。月収1億円超、4年で個人純資産は70億円、2ヶ月で22kgの減量など、成功の法則が綴られています。

今回注目したいのは、ダイエットについて語られた第4章「健康の法則」です。

太っていたときとは別人のシュッとした外見は、ネット上で「与沢さんカッコいい!」と騒ぎになるほど。そんな与沢さんにご自身のダイエットについてインタビュー。女性も挑戦できる減量法を伺いました。

強い動機と理想的な環境があれば、ダイエットは上手くいく

167cm、91.2kg、体脂肪率33.2%から、2ヶ月で69.2kg、24%まで減量した与沢さん。

現在も体重は60kg台後半で、体脂肪率は21%を切るなど、ゆるやかに減少し続けていますが、実はこれまで“ダイエット人生”は失敗の連続だったといいます。

「100回は挑戦して、数百万円を投じてきましたが、痩せることはできませんでした。今回はなぜ上手くいったのかというと、ダイエットを成功させたい強い動機と理想的な環境があったからです」(与沢さん、以下同)

ダイエット前の与沢翼さん。写真はご本人提供

近年、お金を稼ぐことより、将来のことを考えるようになった与沢さん。自分が死んでしまったときのことを思い、家族のために加入しようとした運用型の生命保険は、太りすぎていると加入を断られたり、保険料が高くなったりすることを知ります。

「自分が太っていることがハンデとなって、資産形成に悪影響が出てしまう、という事実に直面して大きなショックを受けて、真剣に考えたんです。もしダイエットで20kg痩せたら有利な条件が引き出せるだけでなく、コンプレックスを克服できて、SNSのネタにもなるなあと。

それに、海外暮らしの今は、会食に誘われることもほとんどないですし、時間があり、お金もあり、心の余裕もあります。ダイエットをするには理想的な環境にいるわけだから、今やるしかないと思ったんです」

そんな与沢さんが新刊に綴ったダイエット法から、女性でも挑戦しやすいものを抜粋して紹介していただきました。

1.血糖値をコントロールして、太りにくい体を作る

食べ物に含まれる糖質は血液を通じて運ばれ、それに伴い血液中の糖分が増えて、血糖値が上がります。血糖値が急激に上がると、血糖値を下げるためにすい臓からインシュリンが大量に分泌されます。

使い切れなかった糖を中性脂肪として蓄えたり、脂肪の分解を抑制したりする働きのあるインシュリンは肥満の原因といえるもの。与沢さんは血糖値をコントロールすることで、悪循環から抜け出そうと決めました。

「食事前に常温の水を1杯飲んで空腹感を和らげたり、野菜などの食物繊維を最初に食べたりするのを習慣化しています。野菜→たんぱく質→炭水化物の順で食べるのが基本です。そうすることで血糖値の上昇が緩やかになり、脂肪の増加を防止できるので」

2.体重の変化を記録し、変化した原因と結果を考察する

与沢さんがダイエット中、習慣にしていたのは毎日体重や体脂肪率を動画で記録し、SNSに公開することでした。同時に「今日は◯◯が良かった」「今日は◯◯をしたから変化した」など、分析を繰り返すのです。

「ビジネスでは1日の利益を把握し、それを最大化して積み上げないと、通年の利益を伸ばすことはできません。ダイエットも同様で、最短・最速で結果を出すなら、毎日の体重が前日比で下がっていない限り、良い結果は出ないだろうと考え、1日最低0.5kgでも“減らし続ける”ことを目標に、1日1日を振り返っていました。

実際には毎日0.5kgを減らし続けることは不可能なのですが、そういう気持ちを持って真剣にやっていくことが大切です」

与沢さんは1ヶ月で10kg落とす、という明確な目標にコミットすべく、「1日1日を全力で過ごす」ことを毎日積み重ねてきました。それが日々PDCAサイクル(Plan→Do→Check→Action)を回し、上手くいったことは続け、上手くいかなかったことは切り捨てることによって効率的なダイエットにつながったといえるでしょう。