「鼻づまりがあると、鼻水が喉に流れやすくなり、刺激で咳が出やすくなります。また眠る際、布団に入ることで体温が高くなり、咳が出やすくなることもあります。」とのこと。
もともと夜は咳が出やすいのですね。
さらに、平林さんによると、鼻づまりに関係なく、夜は咳が出やすくなる理由があるのだとか。詳しく教えていただきました。
実は、これに関係してくるのが自律神経。夜眠るときは、休息やリラックスするときに働く、副交感神経に切り替わるということは聞いたことがありますよね?
「副交感神経には筋肉の緊張を緩ませる働きがあるので、眠りにつこうとすると、気管支や鼻腔、喉や気道の粘膜などの緊張が緩み、その結果、鼻・喉・気道などが狭まり咳が出やすくなるのです。」
確かに、昼はそうでもなかったのに、夜になると急に咳がひどくなることも多いですよね。上記のようなことから、夜は咳が出やすい環境が揃っているということがわかりました。
でも、夜に目が覚めてしまうのは、子ども本人だけでなく、看病しているママも大変。できれば、ぐっすり眠らせてあげたいですよね。
こちらも聞いてみたところ、やはり1番効果があるのは、吸引をして鼻水・鼻づまりを解消してあげることだそう。
他にも、部屋を加湿したり、お風呂の蒸気を吸わせること、適度に水分を与えることも効果があるので、ぜひ試してみてください。
風邪のときの食事はどうしたらいい?
他にも、風邪のときにママが困るのは食事ではないでしょうか。
何を食べさせたら、症状を和らげることができるのか知りたいですよね。
そこで、風邪のときの食事について、こちらもスギ薬局の管理栄養士である田中由妃さんに聞いてみました。
風邪のときに摂ったほうがいい栄養素
田中さんによると、特に摂って欲しい栄養素は、抗酸化性が高く免疫力をUPしてくれるビタミンCや、喉や鼻の粘膜を強くし、ウイルスや細菌の侵入を防ぐビタミンAとのこと。
ビタミンCが多い野菜:ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、大根
βカロテンが多い野菜:人参、ほうれん草(βカロテンは体内でビタミンAに変換される)
これらの野菜を効率よく摂取できる方法について田中さんからアドバイスいただきました。
「野菜に含まれるビタミンやミネラルを効率良く摂取するためには、雑炊やうどん、スープや煮込み料理に入れると、かさが減ってたくさんの量を食べやすくなるのでおすすめです。」
雑炊やうどんは、体のエネルギー源となり、消化も良いため、野菜とあわせて積極的に摂れるといいですね。
風邪のときにできれば避けたほうがいいもの
逆に風邪のときに避けたほうがいい食べ物についても聞いてみました。
「脂肪は消化に時間がかかり、胃腸に負担がかかってしまうので、風邪のときには避けたほうがいい」と田中さん。体のもとになるたんぱく質を摂る場合は、なるべく脂肪分の少ない卵や白身魚、鶏ささみ、豆腐などを食べたほうがいいそうです。
最後に、胃腸に負担をかけず、基礎体力や免疫力をアップさせるような食事を積極的に摂り、水分補給をこまめに行なうのがおすすめとアドバイスをいただきました。
いかがでしたか?
実は、薬局やドラッグストアなどの店頭には、薬剤師さんの他、管理栄養士さんもいらっしゃいます。スギ薬局さん他、身近な薬局・ドラッグストアで相談してみるのもいいかもしれません。
免疫力を高める食事をして、この冬を元気に乗り切れるといいですね!