本格的な冬がやってきました。冬は、気温が低く空気も乾燥するため、風邪などの感染症が増えますよね。

特に子どもは体の機能が未熟で抵抗力が弱いため、風邪などの感染症にかかりやすいと言われています。

冬は子どもが常に鼻水を垂らしている…と悩んでいるママも多いのでは?

そこで今回は、風邪の症状の中でも体調不良の初期症状として出やすい“鼻水”に着目し、以下の質問について、株式会社スギ薬局薬剤師の平林孝文さんに聞いてみました。

たかが鼻水と思ってない? 放置すると危険な鼻水とは?!

風邪の症状として、熱や咳よりも軽症なイメージのある鼻水。「鼻水くらいなら…。」とわざわざ病院を受診しないことも多いかもしれません。

ですが、鼻水を放置してしまうと最悪手術が必要になるかもしれないということをご存知でしたか?

危険な鼻水かどうかは“色”で判断できる!

その鼻水は、色で判断することができます。
あなたは「色のついた鼻水が出たら、治りかけだから大丈夫。」なんて話を聞いたことはありませんか?
実は、筆者もこの話を聞いたことがあり、信じていました。

ですが「色のついた鼻水が出てきた=風邪の治りかけとは必ずしも言えません。」と平林さん。どういうことなのでしょうか?

通常の風邪の場合、引き始めは、透明でサラサラの鼻水ですが、大抵は治るプロセスで黄色くネバッとした鼻水に変化していきます。

この黄色い鼻水の正体は、ウイルスや細菌と戦った白血球の死骸、いわゆる膿。この膿と鼻水が混ざり合った結果が黄色の鼻水なのだとか。
実は、この色がついた鼻水は、”副鼻腔炎”という病気の可能性が高まるのだそう。

副鼻腔炎(蓄膿症)ってどんな病気?

「副鼻腔炎とは、鼻の周辺にある4箇所(左右計8箇所)の”副鼻空”という場所が何らかの原因で炎症を起こす病気で、風邪やインフルエンザの延長で発症することが多いです。」と平林さん。

黄色い鼻水が出る原因として、副鼻腔炎の可能性があると教えていただきました。
さらに、緑色になるという場合は、副鼻腔炎である可能性が黄色よりも高まるのだとか。

症状が長く続く場合は慢性化することもあり、最悪手術が必要になることもあるため、たかが鼻水と思わず、早めに専門機関の受診をおすすめします。

鼻づまりの子どもが夜咳を出す理由

子どもの鼻がつまっていると大変なのが夜寝る時ではないでしょうか?
鼻がつまって苦しそうにしている子どもを見ているのは辛いですし、咳が出て目が覚めてしまうこともありますよね。

筆者の5歳の娘も風邪を引くと鼻や喉にくることが多く、よく夜に咳を出しています。鼻づまりの子どもが夜咳を出すのはどうしてなのでしょうか?