ツアーの観測場所から見えたオーロラ。肉眼でオーロラのダンスがはっきりと見えたが、これでも「10段階評価で4(10が最高評価)」程度だそう。

いつかはオーロラを見てみたい! 旅好きなら誰もが描く、そんな夢。

“いつか”を“今”に変えるべく、カナダ・ユーコン準州のホワイトホースへ向かいました。

バンクーバーから2時間ほどのフライトで行けるホワイトホース は、自然豊かなユーコン川のほとりにある素朴で可愛らしい街。

日本ではまだ知名度が低いのですが、実は3日間滞在するとオーロラがほぼ見られると言われるほどの名所なんです。

雪原を突っ走る犬ぞり体験や野生動物の観察など、“アフター&ビフォアー”オーロラが充実しているのも魅力です。

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  • 前だけを見てひたむきに走る犬たちが健気。2人組なら一人がソリを操縦して、もう一人が座席に座るのも楽しい。
  • ダイニングに宿泊客が集い、目の前の山々を眺めながら絶景のディナータイム。この日は和の要素を取り入れたフュージョンスタイル。ユーコン準州の地ビールやワインも提供される。
  • トナカイ(カリブー)と、真っ白なケガ印象的なマウンテンゴート。金網越しではあるが、間近で観察できる。

市街地のすぐ近くで、手軽にオーロラ鑑賞!

ホワイトホース周辺でオーロラを観測する方法は、おもに3つあります。

1.  市内ホテル発のオーロラ観測ツアーに参加する。

2.  郊外ホテルに泊まり敷地内からオーロラを見る。

3.  不定期で行われる“オーロラチャーターフライト”に参加する。

まずは最も手軽な1.の方法をご紹介しましょう。

ホテルを22時〜深夜0時頃(季節によって異なる)に出発するバスに乗り、約40分で観測場所に到着。ロッジやヤート型テントで暖を取りながら、好きなタイミングで外に出てカメラを覗いたり空を見上げたり。自分のペースでオーロラを観測できます。

ホワイトホース郊外にオーロラ観測所を持っているツアー会社は複数ありますが、日本人スタッフがいるのは「Northen Tales(ノーザンテイルズ)」と「ARCTIC RANGE(アークティックレンジ)」など。

ツアーガイドは親切かつ知識豊富で、写真の撮り方を教えてくれたり、カメラの三脚を貸してくれたり(一部有料)と、至れり尽くせりです。

防寒着もジャケット、ズボン、靴、手袋と一式借りられるので、身軽に参加できます。

郊外のコテージから好きなだけオーロラを浴びる

ダイニングに宿泊客が集い、目の前の山々を眺めながら絶景のディナータイム。この日は和の要素を取り入れたフュージョンスタイル。ユーコン準州の地ビールやワインも提供される。

女子旅にぜひおすすめなのが、ホワイトホースの郊外にあるおしゃれなコテージへのお泊まり。

木の香りが漂う快適なお部屋に、手作りの美味しい食事。大自然に包まれて、この街ならではの優雅なステイが楽しめます。

オーロラの出現情報をスマホのアプリでチェックしながら、部屋でウトウトしたりおしゃべりを楽しんだり。

そんな過ごし方ができるのは、コテージ滞在の特権。暖かい部屋の窓やテラスから、いつでもオーロラを楽しめるチャンスがあります。

コテージから漏れる灯りの奥に、緑色のカーテンが揺れる。

また、コテージの敷地内には鑑賞エリアが用意されているので、オーロラに集中したい人にはこちらがおすすめ。

最近は露天風呂があるコテージが増えていて、湯船でのんびりオーロラ鑑賞も可能なんです。

チャーター機から確実にオーロラを見る!

ユーコン準州に拠点を置く航空会社「エア・ノース」のチャーター便。熟練のパイロットが当日の気象条件をチェックしながら飛行ルートを決める。

ホワイトホース空港から飛び立ち、オーロラを追いかけながら飛ぶ約3時間の“オーロラチャーターフライト” 。

今回、運良くツアーに参加することができました。

地上には雲が立ち込めていたのですが、上空ではノープロブレム! 飛行機の窓越しに揺れるオーロラを眺めていると、まるで宇宙旅行の気分。地上とは異なる眺めに、新たな感動を覚えます。

翼をバックに揺れるオーロラ。左右どちらの席に座ってもオーロラが見えるように飛んでくれる。

暖かな機内で食事を楽しみながらオーロラ鑑賞。

「寒さが苦手」「天気運が良くない」などの理由でオーロラの旅を悩んでいる人に、とくにおすすめです。