ネット上で嘘を書く人には羨ましさがある
『わたしはあの子と絶対ちがうの』 とあるアラ子
——他に、ネット上で見かける気になる投稿はありますか?
と:ネット上で壮大な嘘を書くようなレベルの人がいるじゃないですか。もう、盛っているとか自慢とかそういうレベルじゃなくて、普通の人なのにネット上ではセレブのような振る舞いをしたり、いきなり恋人が大勢いるとか言い出す人。そういう人は気になってしまいますね。心を奪われてしまうというか……。
この人大丈夫かな? こんなに分かりやすい嘘をつくのか、と思うのと同時に思い切った嘘をつける人に対する憧れや羨ましさがある気がします。ネット上の仮想空間とは言え、自分とは全く違うキャラクターを生きるってどんな感じだろう? と。
ただ、本人はリアルとネットの自分のキャラクターがどんどん乖離していって、苦しんでいるとは思いますけどね。
——確かに、呼吸をするように嘘をつく人は、いつの時代も人を引き付けますよね。
とあるアラ子さんinタコシェ
今後、アラ子さんが描いていきたいネタはありますか?
と:この漫画を描くとき、人に内容を説明するのが難しかったんですね。「こういう話が描きたい!」と頭の中にイメージはあったんですが、コンセプトとか誰に何を伝えたいかとか、自分でも全然分からなかったんです。感覚的な人間なんでしょうね。
でも、実際に描いてみて感想を聞くと、そういうことが描きたかったのかもしれないと思うことが多かったので、次も自分が思っていることをそのまま描いて、コピー本から始めたいです。また、タコシェさんに置いてもらえたらうれしいですね。
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