「じゃあ死ねよ」
発言者:山岡士郎/『美味しんぼ』

うつ病にかかって死にたいと言う知人の料理人・岡星に対し、山岡が「じゃあ死ねよ」と突き放すシーン。コラか本物か悩ましいところだが、本物である。ただし直後に「死ぬと決めたらもう死んでいるのも同然だ。気持ちが軽くなっただろう?」「あと1年だけ俺に命を預けないか?」と続く。

過激な言葉で相手をギョっとさせ、きっちり最上級のフォローをする山岡お得意のスタイルだ。なお、「じゃあ死ねよ」の後にフォローがなく、ダメ押しにもう一度「死ねよ」と言っているのはコラ画像なので注意したい。

もう1つ、ネットで有名なのが栗田さんの「じゃ、こうしましょう。用意した料理が、美味しければ許す。まずかったら死刑」というセリフ。ヒロインキャラがこんな物騒なことを笑顔で言うなんて、もちろんコラ画像……かと思いきや実は紛れもない本物。

前後の文脈を考えても「死刑」が出てくるのは唐突で、しかも当時の栗田さんはこれから新たな生命を生み出す妊婦なのだ。読者に与えたインパクトは大きかった。

優秀な選別眼を誇るネット住人たちすら“コラと本物の区別がつかない”と震えあがらせる、これもまた『美味しんぼ』が持つ不思議な魔力である。

「ペロ…これは青酸カリ!!!」
発言者:江戸川コナン/『名探偵コナン』

凄惨な連続殺人事件が起こっている最中、コナンが床に落ちていた粉末を舐めて発した(とされる)迷言。このシーンの画像がネットに出まわり、「人が倒れていた部屋の床にあった粉を躊躇なく舐める」「しかも猛毒だった」ことからネタ的な意味で注目を集めた。だが実は、これはコラ画像。

改変前のオリジナルは何だったのか? 問題のシーンが収録されているのはコミックス7巻。コナンのセリフを引用する。

「粉…?」
(ペロ)
「!? こ、これは…」
「麻薬!!!」

そう、本来のセリフは麻薬だったのだ。コナン君は猛毒など舐めていないので安心してほしい。

しかしこれはこれで、「怪しい粉を迷わず舐めたことは変わらない」「麻薬なんて口にして大丈夫なのか」「そもそもコナンは麻薬の味をどこで知ったのか」などツッコミどころは残る気がしてならない。おそるべきは少年探偵のアグレッシブな行動力である。

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。