「可愛くなれば彼氏ができるかも?!」のように、恋愛につなげようという動機から女子力アップを図る人は少なくないもの。そういう女子が選ぶファッションやメイクって、単に身だしなみを整えるためのそれとはちと違った甘さ、可愛さ、華やかさ、場合によってはエロさが盛りこまれ、いかにも女子っぽい輝きに満ちている。
そういう「女子力が高い女子」のキラキラオーラを浴びる機会があると、「男性からチヤホヤされたい」というのは、古今東西多くの女にとって大きな関心事なのだなあと感じ入ってしまう。
でも、当の男子たちに「好きな女性のタイプは?」と尋ねてみても、「女子力が高い人」という返事はなかなか引き出せない。結構多いのは「清潔感のある人」というお答え。
「女子力<清潔感」。この現実を、冷静に見つめよう。
「女子力」は後天的な努力の賜物
「女子力」というのは使われ方にバラツキがありすぎて、どこで地雷を踏むか分からない、取扱いが難しい用語だったりするのだけれど……。今回のところは、「女子らしいなぁと感じさせるような特徴(主に可愛さ)を際立たせて、洋服や髪型を整えたおしゃれの力。女子的容姿力」という意味に限って、このキーワードを使わせてもらうとする。
その、「女子力が高い女子」の容姿力は、後天的に身に着けるもの。メイク、ネイル、ヘアアレンジ、服と靴のコーディネート、ダイエット、他……作業工程は数多く、凝り始めると技術力や資金が要る部位もある。
それでも「今日より明日がもっと愛されるように!」と、自らの容姿を輝かせるために手間暇かける女子たち。そういえば、明るさ(照度)の単位は「ルクス」だ。ルックスのルクスを上げるわけだ(女子らしからぬギャグですが)。
同性としては、そういう努力を重ねてキレイになった子に幸せをつかんでもらいたいけれど。
女子力アップが男子から愛されることにつながるのかは、ちょっと疑わしい。
男子は天然っぽさをお望み
あなたは、とってもおしゃれに気を遣っている「女子っぽい女子」に対して、不遜な態度をとる男子に会ったことがないだろうか? あるある。雑誌やネットを彩るモテメイク、モテコーデを再現する研究熱心な女子(すごい!)を、大半の男子はあまり大事にしてくれない。
最先端の女子力は、異性に軽く見られることがある。
もちろん男子にもよる話だけど、彼らにとって、高めすぎた女子力は「理解できない」し「興味ない」、それに、彼女に見合った格好を自分もしなければならないようで「めんどくさい」といったところ。
そんなこんなで、結局男子たちは、シンプルでナチュラルな格好の女性をお好みのことが多いのだ。