夏本番! 花火大会にお祭りなど、浴衣を着るイベントも目白押しになりますね。

浴衣をキレイに着るには、振る舞いも美しくすることが大切です。

がさつな動きをしていると、見苦しいのはもちろんのこと、せっかく着付けた浴衣が着崩れてしまうこともあります。

今回は、浴衣を着たときの美しい振る舞いのコツをお伝えします。

1: イメージダウン!首の位置に気をつけて

浴衣を着たとき、殊更気をつけてほしいのが、首のライン。

男性からも「うなじから首筋のラインにドキッとする!」と人気絶大の、周りの人からの視線が集中するパーツです。

キレイに見せるには、肩の上に頭をまっすぐ乗せることを意識しましょう。

横から見たときに、背中のラインよりも首が前に出てしまうことを「前首」といいます。前首になってしまうと、首筋のラインが台無し! 暗い印象になってしまいます。

2: 歩くときには、前がはだけないように

歩くときには、浴衣の合わせ目、膝から少し上あたりをつまんで歩くとはだけません。

ずっとつまんだまま歩く必要はありませんが、めくれそうになるときは指でつまんで歩いてください。

大股で歩くとはだけやすくなるので、小股でちょこちょこと進んでください。腕はふらないほうがエレガント。小ぶりな動作を心がけてください。

3: 階段の上り下りは、浴衣のすそに気をつけて

階段を上り下りするときには、浴衣のすそをくるぶしあたりまで引き上げます。

浴衣の前を合わせたときに、上になるほうを「上前」といいます。

上前を片方の手で持って、くるぶしあたりまで引き上げると、足の運びが楽になります。

下りるときには、階段に対し身体を少し斜めにして、足裏全体が階段に乗るようにすると安全です。

これらの動作がスマートにができると、上り下りしやすいだけでなく、所作としてもとても美しいです。

4: 着くずれしない座り方は?

椅子に座るときには、帯をつぶさないよう、背もたれには寄りかからずに座ります。

上前を押さえながら、ゆっくりと腰を落としましょう。浴衣がはだけないよう両膝を閉じ、背筋を伸ばして座ります。

花火大会など、屋外でレジャーシートを広げて座る、というシーンであれば、下駄は脱がずに足だけをシートから出した「体育座り」がお勧めです。疲れにくく、着くずれしにくいです。

足を体から遠くに出し、膝の角度をつけすぎないのも、美しく座るコツです。