年子育児は「大変そう」と、大人であれば想像することができます。しかし、そのことをちゃんと理解してもらうことは夫でも叶わないのです。

年子兄弟を育児して、ひと段落ついた筆者が「あの時、大変だった」と思う“年子育児あるある”と、上手に乗り切るためのポイントをご紹介します。

年子育児の大変さ“あるある”

二人が同時に泣き始める

年子兄弟が同時に泣くと「あら、可愛い」と多く言われます。行き交う人や、たまに遊びにきた友人、帰宅後の夫。多くの人が「可愛いね」というので、自分も「可愛い」と思わなくちゃいけない気がしてきます。

しかし、年子ママは毎日絶え間なく二人の育児に携わっています。もちろん可愛いのが前提で二人を育てていますが、「二人で一斉に泣くのは勘弁!」と思っていますよね。

というのも、なぜか一人が泣くと、つられてもう一人も泣くんですよね。常に二人のご機嫌を平等にみてないといけません。

二人が同時に泣かれた時、周囲の人は「赤ちゃんが二人も。可愛い!」と言ってくれます。しかし、我が子が泣いているので母親はどうにかしないといけない気がしてきます。

手が足りないとはこのことで、二人同時に抱っこすることも。外なら荷物もあるので、疲労は計り知れません。

夫のことは放置が定番

子供が生まれてからは、何かと育児に没頭してしまうママ。想像以上に夫の理解が必要になります。

しかし、冒頭で述べたように分かっているようで、年子を育てる大変さはやってみないと伝わりません。理解をしてもらうための時間も惜しく、すれ違いの日々が続きます。

夫と関わる時間のなさに「悪いなぁ」と思いつつも、「私のことをもっとサポートしてほしい」という悩みも出てきます。そんな自分の起伏の激しさにも疲れてしまいます。自分がとても自己中心的なママであるかのような気がしてくるのです。

上の子と下の子、成長の追いかけっこ

筆者は上の子のイヤイヤ期をこなしつつ、下の子の歩き出した頃が一番辛かったのを覚えています。

イヤイヤ期には、真摯に向き合ってあげるかもしれません。しかし話を聞いている時に、まだ立位の安定が取れない下の子が転ぶことも。そうなると、二人で大泣きでした。

そんな日々を乗り越えた矢先、今度は下の子が「イヤイヤ期」に入り、上の子が「なんでどうして期」に突入。二人の話を聞いてるうちに、あれよあれよと時間が経過し一日が早かったのを覚えています。

年子の大変な時期はどう乗り切る?

年子育児を乗り越えるためには、工夫が必要です。

現代では、核家族が多いため協力者もそれほど確保できません。そうした背景から「ママファースト」で育児を考えるべきです。

自分を落ち着かせる行動を持つ

筆者は年子育児が辛いと感じた時は「氷をかじる」という自分を落ち着かせる行動を持っていました。出産後に訪問してもらった保健師さんによると「虐待は家の中で起こる。辛い時こそ、すすんで外に出て」と助言をいただきました。

そのため辛い時こそ、子育て支援センターや公園にいました。他者の目があるので、穏やかな気分を持つことができます。

「私が一人でなんとかしなきゃ」という気持ちがあるからこそ、しんどくなってしまいます。まずはそんな自分を落ち着かせる行動を自分の中に作ってみましょう。

年子育児が辛い時に使える手段やストレス発散法を考えておくといいです。人間も動物なので、多くの人の目がある方が落ち着いて育児ができると筆者は個人的に思います。