ママの、ママによる、ママのためのニュー・バイブルとも言うべき書物、『家事なんて適当でいい!』をこのたび出版したボンベイさんは、双子を含む3人の女の子のママさんです。

子育て真っ最中のボンベイさんが、インスタグラムやツイッターなどのSNSを通じて子育てに関して思うことや提案を発信するようになると、共感するママが続出。

最重要ミッションは「死なせない」。それを軸に、どうすれば家族みんな笑顔で楽しく暮らせるか試行錯誤した内容をまとめた一冊です。

キャッチコピーは「死なせない育児」、そしてこのタイトル。ちょっとドキッとする表現が並びますが、今回、ボンベイさんにお話を伺ううちに、子どもへの愛情に裏付けされているからこその表現なのだと思いました。

それでは、ボンベイさんインタビュー、お楽しみください!

理想のママ像は、ツギハギでもいい

撮影/竹田泰子

――今の子育て世代は子育てするうえで、目指したいロールモデルが少ないと感じます。上の世代は、ママが我慢して当たり前、でしたよね。ボンベイさんには、素敵だな、と見習いたいような先輩ママはいますか?

ボ「この人、というひとりのロールモデルはいなくて、ただいろんな人の話を聞いて、この人のこういうところはいいな、と思うところを組み合わせていいとこ取りのような形で理想のママ像をつくりあげているかもしれません」

――たとえば、どんな方のどんな部分をいいなと思って参考にされてきたのでしょうか。

ボ「私はけっこう自分の母の子育てが好きというか、すごく尊敬しているんですね。子どもの頃から、勉強しろとか、なにをしろとか言われたことがなくて。それが今の私の自由な子育てに対する考え方に影響していると思います。

あとモデルの森 泉さんが最近、出産されて、すっごく楽しそうに子育てされていることを雑誌で読んで、あっけらかんとした、でも深く物事を考えている子育ての姿勢が良いなと思いました。こんな風に育てられたら絶対に子どもは楽しいだろうなと思ったんです。

それから、漫画のキャラでは、『こどものおもちゃ』の倉田実紗子というキャラはかなり私の理想の母親像に近いです。『クレヨンしんちゃん』のみさえも好きですね。

本当にいろいろ好きな人やキャラの、いいなと思う部分を自分のなかでコツコツ貯めて行っている感じですね」

――自分の母親の子育てをいいなと思えるというのは、すごくいいことですよね。今の時代だと、逆に反面教師みたいにしている人も少なくない気がします。

ボ「そうなんですよね。私は、“ノンおこ”と言って、怒らずに子育てしていこうということを提唱しているんですけど、やっぱり実の母親から虐待されただとか、毒親だったとか、そういう影響をもろに受けて、どうしても自分はできないっていう方もすごくいるんです。

そういう面では自分は知らない部分があってなかなかそういう人たちを救えないな、と悩むことがあります。そういう意味では、自分の家庭環境は幸運だったな、て思います」