女の子がした方がいい事、男の子が意識すべき事

例えば、スカートをはいている女の子が、大股広げて座っている場合、「女の子らしく座りなさい!」と注意するのは自然なことではないでしょうか?
それは女の子を性犯罪から守るためにも教えておきたいことです。

ただ「足を閉じて座りなさい」と注意したら、「男の子はいいのにどうして女の子はだめなの?」と言うことになってしまいます。

女の子だからしなければいけないこと、した方がいいこともあるのです。

また逆に男の子だからした方がいいことやしなければならないこともあると思います。

私の学生時代には、一般的に、力の強い男が力の弱い女に暴力を振るうことはフェアじゃないと認識していたような気がします。

でも近年男女平等の立場からか、そういうことがまったく聞かれなくなっているように感じます。これは、なんでもかんでも「女性差別!」とヒステリックに叫んだ女性達にも原因があったと思います。

今家庭内でのDVや、継父からの児童虐待などが問題になっていますが、幼児期に、「自分より弱い者をいじめるのは男らしくない」と、力の強い男の子だからこそ注意しておかなければならない点を、しっかり教えていなかったからではないかと思ったりもします。

それぞれの特性を無視する必要はない

男女平等を意識してか、学校でも女の先生が、男のような乱暴な言葉を使ったりしているのを聞くことがありますが、それが果たして男女平等につながるのかは疑問です。

男の先生には男の先生に合った指導の仕方がありますし、女の先生には女の先生に合った指導の仕方があるはずです。

 「大きくなったらプリンセスエルサになりたい」とか「ピンクが好き」という男の子がいても構わないし、「大きくなったら野球選手になりたい」とか「トラックの運転手になりたい」という女の子がいても構わない。それを「男のくせに」とか「女の子のくせに」と否定するのは確かによくないと筆者も思います。

でも、男の子には男の子として、女の子には女の子として振る舞うべき、大切なマナーがあることも事実。これらのことは幼児期にしっかり教えておくべきではないでしょうか?

世の中には、男性と女性がいるのです。人間としての権利は同じでも、お互いの特性を生かしつつ協力しあっていくことが、一番自然な形ではないかと思います。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」