ニュータウンはやがてさびれる

急速に発展したニュータウンは、急速にさびれます。
街ではなかったところに街を作り、そこに同世代の住人が流れ込んでくるのですから、その住人が年老いると街自体も高齢化していくのは当然です。

いわゆる高度経済成長期の団地によく見られる現状です。

一方、90年代によく作られた都心から離れたニュータウン(会社まで特急や快速などを使って1時間などというところです)は、まだ活気があります。
ショッピングモールもあって快適な生活を送れているでしょう。

しかし、それらのニュータウンも子世代が独立して家を離れ、親世代も定年し消費に陰りが見え始めると、ショッピングモールをはじめとする商業施設が撤退する恐れがあります。

儲からないうえに建物も老朽化するのですから、仕方がないですよね。
これはニュータウンに住むのであれば、多かれ少なかれ覚悟しておかなければなりません。

では、どういうところに住めばよいのでしょうか?

それは古くから街が形成されていて、さまざまな世代が住んでいる場所です。
現在、赤羽や北千住が人気なのも、そういう街だからなのかもしれません。 

自主管理、知らない管理会社は注意

最後に、不動産仲介業者から聞いた豆知識です。

「マンションを施工した会社を気にする方は多いですが、管理会社こそ選んだほうがいい」というもの。

実際、筆者が最初に住んだマンションは、管理会社の対応がかなり悪かったです。

具体的には、上階からの水漏れで保険対応のはずの工事が半年以上先延ばしされた、全戸で水が出ないという状況の対応に丸一日担当者に連絡がつかなかったなどです。
また管理会社の中には、いわゆる危険な方たちがかかわっている会社もあるようで、「なかなか売れていない中古マンションには、そういう事情もある」ようです。

基本的に、管理は常駐か日勤が好ましいといわれるのはこれらの事情からです。

また、自主管理は一軒家と同じく自分たちで管理するものなので、せっかくマンションに住んだ恩恵が受けられません。

もちろん安く抑えたい方にはおススメなのかもしれませんが、負担は免れませんよ。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。