2. 「一緒に行くと思っていた」って、誘ってないよね?
「用事があるときだけLINEで話すような男友達がいて、特に恋愛感情を持つことはありませんでした。
彼は奥手で今まで女性と付き合ったことがなくて、気軽に話せる女友達は私だけ。たまに仕事の相談に乗ることはあったけれど、それでもふたりで出かけるような距離感ではないと思っていました。
ある日、彼から首をいためたとLINEが来て、電話してみたら『枕が古くて硬いのが原因らしくて、新しいものに買い替えたほうがいいって言われた』と。『それなら○○に種類がたくさんあるよ』とか『寝るときの体勢に合わせたものが出ているから』とアドバイスみたいなものをしていたのですが……。
週末になって、彼から『今日はどうする?』とLINEが。何のことだろうと思って『約束してたっけ?』と返したら『枕、一緒に買いに行くんじゃないの?』と来て、思わず『はぁ!?』と声が出てしまいました。
『いや、そんな話はしていなかったよね?』
『でも、時間があるときに行ってみてって……』
『だから、一緒に行くとは言っていないよね?』
『そのつもりだろうと思っていたのに!』
と最後はなぜかキレられてしまい、面倒くさくなってやり取りを終えましたけど。
前から薄々『依存されているなぁ』とは感じていたけど、勝手に約束したことになっているとか、誘いもしないのに私の気持ちを決めつける彼にはさすがに引きました」(28歳/販売)
彼は、「アドバイスをくれるのだから、一緒に買いに行ってくれるのだろう」と思ったのかもしれません。
ですが、それは彼の想像であって、彼女のほうはひとことも「一緒に行こう」とは言っていないし、また彼からも具体的に誘ってはいません。
自分は何も行動していないのに「彼女もそのつもりだろう」と思いこんでしまうのは、甘えであって一方的な期待ですよね。
それに応えてもらえないからキレるって、せっかくのつながりもこれではストレスが溜まるもの。
距離感を間違えてしまうのも、彼が女性との接し方に慣れていないから?
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恋愛経験値が低い男性は、女性と感情を伝え合う機会が少ないので距離感をつかむのが難しく、普通のやり取りも「好意を持たれているからだ」と勘違いしがち。
それを確認しないのでこんなすれ違いが起こり、女性側はびっくりします。
決めつけないこと、気持ちを確かめ合うことは、どんな関係でも大切だと改めて思いました。