今回のテーマは、今注目のインド映画、いろいろ面白い作品が日本に上陸中。
その中でも、ぜひ、日本のお母さんたちにも見てもらいたい、という作品が、8月・9月に、続けて公開になります。その2作品を、ハピママ*で母親としてコミックエッセイを連載しているChaccoのイラストでご紹介しましょう。
母親の愛に涙する!『シークレット・スーパースター』
8月9日(金)に新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開されるのが、“インドの国宝”と言われる大スター、アーミル・カーンが制作・主演を務める『シークレット・スーパースター』。
日本でも『きっと、うまくいく』『チェイス!』などのヒット作で知られる彼が、新境地ともいえる役柄に挑戦した作品です。
小さなころから歌うことが大好きな15才の少女、インシアは、いつか音楽賞のステージに立って歌うのが夢。でも、厳格で男尊女卑の父親には、その夢を頭ごなしに否定され…。
そんなインシアを支え続けるのが、彼女の母親。母からの思いやり溢れるプレゼントと、そして何気ない助言が、インシアの運命を大きく変えることになるのです。
強く賢く、そして健気なインシアを演じるのは、2000年生まれの新鋭女優、ザイラー・ワシーム。今作と同じくアーミル・カーン制作の『ダンガル きっと、つよくなる』では、短髪のレスリング少女役で鮮烈な印象を残しました。
実は彼女、2019年6月に女優業からの引退を表明しています。非常に残念ですが、スクリーンに映る彼女の姿をぜひ目に焼き付けてください。
インシアの母親役のメヘル・ヴィジュは、大きな運命に翻弄されながらも、わが子への強い愛情を失わない母親を好演。その深い母性愛には、国境を越えて目頭が熱くなるはず。
実は彼女、以前にウレぴあ総研でご紹介した『バジュランギおじさんと、小さな迷子』でも母親役を演じています。心を込めた彼女の演技は、この映画の一つの見どころです。
他にも、この映画は見どころがたくさん!アーミル・カーンが演じる音楽プロデューサー、シャクティ・クマールのキャラは強烈!不器用でコミカルな彼の存在が、時に悲壮感も漂うストーリーに笑いと希望をもたらしてくれます。アーミル・カーンの新たな側面には、ファンの皆さんも驚くはず!
最後までハラハラさせるストーリーと、ラストに明かされるタイトルの本当の意味。インド映画として、歴代世界興収第3位(2019年4月現在)となったヒット作は、子どもを愛するすべてのお母さんに見ていただきたい一作です。