[152回]「宮澤佐江 卒業コンサート」の裏側。超ロングインタビュー(前編)ーSKE、演出・スタッフ、ファン...

 

いやー、叶わなかったですよ、バック転は!　練習までは行ったんですよ!　演出もちゃんと、“この流れで、この後、バック転して、ここで映像つけて”っていう演出を、自分の中で考えていたんです。(151回)

その演出を提出した後に、バック転の練習に行ったんですけど、「1回だけの練習じゃ絶対に怪我するから、あきらめた方がいい」って言われて。夢、叶わなかった…

ーーでも、手話は叶いましたよね。

はい!　『掌』で手話は叶いました。演出家さんに、初めて勝ちました!!　コンサートが終わって、打ち上げの後、「あれは、負けた。ヤバかった」って言われました。大尊敬していて、信頼してる演出家さんに“あの演出はすごい”って言われたんです。

「勝った!!」

って、思いました（笑）。しかも全体曲として、どの曲にどんなメンバーが出るか一覧になっている“香盤表”っていうのがあるんですね。例えば皆で歌うときは“ALL”とか、初めは選抜メンバーで歌って、サビからはALLとか、歌う人数も書いてあるんです。

とにかく、全員のメンバーとユニット曲がしたかったんです。だけどやっぱりそれは無理で。時間の都合もあるし、そんな贅沢はできなくて。だけど、ユニット曲として何か全員でやれるものをしたいと思って。

他にSKEのシングル曲で、皆で歌える曲もあるけど、“ユニット”を全員でやりたいと思って。それで『掌』を手話で、“ユニット”として全員で歌いたいと思ったんです。

元々はチームKの全体曲だったから、公演の締めというか例えば、『今日までのこと、これからのこと』を歌った後、全部の公演の終わりで、ALLで歌えばいい内容の曲なんだけど。。

「“ユニット曲”としてのALLで歌いたい」って、すごく強調してメンバーに言ったんです。手話も、「私が教えてもらった手話を、私がメンバーに写したい」って言ってやらせてもらいました。

ーー全員での手話もすごかったんですが、佐江ちゃんらしいなと思ったのは、曲が終わった後の会話も、手話で話していましたよね。