ROSEN LIED(ローゼンリード)

こちらも初出展のブランド。繊細な造形と優美ではかなげな顔立ちが特徴です。開場してすぐにほとんどのドールが売れてしまったそう。

ここでも社長さんにお話を聞きました。

――一体作るのにどのくらいの時間がかかるのですか?

メイク、服、髪型など、それぞれ別の人が担当して同時進行で進めていますが、それでも大体一か月かかります。一から全てコンセプトを決めて、髪型、メイク、服の担当が集まり、打ち合わせをします。全体のバランスなどを見てちょっと違うと思えば、完成後でも修正をします。特に色合いにはこだわりがありますね。

――日本のお客さんと韓国のお客さんの違いは?

国による好みの差はあまりありませんね。

ただ、韓国では一般的に、購入したドールに自分でカスタマイズをするのが主流です。一方、日本では会社が出したセットを全部買う人が多いです。限定モノも人気ですね。メイクはメイク、服は服の、それぞれの専門アーティストが担当しているので、それぞれにファンがいるのです。

――どんなところが特徴でしょうか?

韓国では頭身の高いドールが流行っていますが、あえて小さめにしてクラシカルな雰囲気を出しています。また、現在は工場で作るドールが多いですが、一つ一つ手作りすることにこだわっています。そのため、同じタイプでも少しずつ表情が異なります。

世界観を一言で表現することは難しいのですが、フランスのアンティーク調を意識しています。作り手も嗜好性が近い人たちが集まっていますね。

新作ドールの受付も行っていました。人形本体、メイク、ウィッグ、送料なども含めると5万円ほどですが、同時に2体予約する方も……。

非常に繊細かつ豪奢な衣装にうっとり。さらに、まつげの一本一本まで本当に丁寧に作られていることが分かります。そこに一体のドールがいるだけで、ROSEN LIEDさんの世界になってしまうところがすごい。