美術館・博物館で、作品研究から展覧会の企画まで、美にまつわるありとあらゆる仕事をこなす学芸員さん。美しいものを扱うお仕事だけあって、学芸員さんは美味しい食べ物に精通している方が多くいます。
そんな美食家率の高い学芸員さんの中でも、三井記念美術館の小林祐子学芸員は1位、2位をあらそうほどの“美味しいもの好き”として、業界では有名です。
地球上のありとあらゆる美味いものを食べ、美への感覚を磨いている小林祐子さんのここ数年のトレンドは、ずばり「お肉」。旨い肉を求め世界中を飛び回っています。
最近では、あまりの肉の肩入れっぷりに「学芸員」ならぬ「肉芸員」と称賛の念を込めて呼ばれるまでに至っています。そこで、今回は小林祐子肉芸員さんが選ぶ、「都内の美味しいお肉のお店ベスト5」を伺ってきました。
普通のグルメサイトでは決して知ることの出来ない、本当に美味しいお肉のお店をご紹介します。
◎カルネヤ (ANTICA OSTERIA CARNEYA)
小林祐子学芸員いち押しのお店は、牛込神楽坂にある「カルネヤ」です。
今でこそ猫も杓子も熟成肉、熟成肉と言っていますが、ここのお店が日本における熟成肉ブームの震源地と考えて良いそうです。
イタリアで修業してきた高山いさ己シェフが、日本で初めて熟成肉をイタリアンと組み合わせて紹介しました。
ソースを付けず、塩、胡椒(時々マスタード)で食べるのが、一番美味しくここのお肉を食べられるコツだそうです。
「ビステッカ」は勿論ですが、「揚げハラミ」もおススメだそうです。
カルネヤ(東京都新宿区南山伏町3-6 市ヶ谷NHビル1F)
◎トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド (Trattoria Il Figo Ingordo)
お次は六本木のイル・フィーゴです。こちらも伝統的なイタリアン料理のお店。
シンプルな肉料理が売りで、グラム単位で炭火焼して、サーブしてくれるそうです。
骨付きリブロースもこのお店に来たら必ず注文すべしとのこと。他のお肉料理のメニューも充実しているので、一度だけでなく二度、三度と通いたくなる(実際に通っているそうですが…)お店だそうです。
国立新美術館の近くにあるので、展覧会帰りに寄ってみたいお店ですね。
トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド(東京都港区六本木7-19-1)