「隣のおじさんに怒られるから静かにしなさい!」
「ほら、みんな見ているでしょ!」
「危ないから座っていなさい!」
周りの人がうるさく言うから、危険だから静かにしているのではないですよね。
公共の交通機関ではお互いに思いやりをもって、みんなが不快にならないために、声を小さくしたり、通路を用もないのにウロウロしてはいけないのです。
シンプルに「電車内は静かに座っていましょう」とだけ言えばいいのです。
隣のおじさんを悪者に仕立てたら、余計、相手を怒らせてしまうかもしれません。
子どもの大騒ぎ・ぐずり対策とマナー
・事前に約束させる
出かける前に次のように子どもに言い聞かせましょう。
「今度、田舎のお祖母ちゃんのお家に行きます。新幹線を使おうと思うんだけど守ってもらいたいルールがあります。いつもより長い時間、電車に乗ることになります。新幹線内は公園ではないから大きな声で騒いだり、通路を歩き回ることだけは止めてください。このルールを守れるかな?」
遠足に出かける前の先生の注意のように我が子相手でも丁寧語を使って、かつ威厳をもって躾けるのです。
それでも、騒ぎだしたら、子ども腕をつかみサッとデッキに連れていき「出かける前にどんな約束をしたかな?」と思い起こさせましょう。これで公共の場のマナーを学習することができますよ。
・足をぶらぶらさせない
後ろの席の子どもがをブラブラさせて、その振動が前の人の背中に伝わるととても不快なものです。普段から山手線などの短い区間の電車内でもさせているので、車内でもしてしまうのですね。日頃から意識してこれを止めさせましょう。
・特別な玩具を準備しておく
新幹線内で遊ぶ玩具を買っておき、家では隠しておきます。そして、乗車してからしばらくしてモゾモゾしだして「そろそろ飽きてきたな…」と感じたときに「ジャジャーン!新幹線の中で遊べるように買っておいたよ」と差し出しましょう。渡すときに「新幹線はお家じゃないから、静かに遊ぼうね」と約束をすることも忘れずに!「声を出さないで遊ぶゲーム」など面白いルールを作ってもいいですね。
・普段できない遊びをする
普段、保育園から帰宅後はお風呂に入れて夕飯食べさせて気が付いたらもう9時…「早く寝なさい!」と追い立てる日々ですよね。時間に追われてゆっくり子どもと向き合って遊ぶことができません。
でも、車内ではこれが出来ます。日頃、できない遊び、例えば折り紙、あやとり、しりとりなどをするのもいいです。これらは発展性があるので飽きることは少ないです。しかも、決まりきった遊びしかできない玩具に比べて長い時間遊べます。
まとめ
せっかくの旅行の初っ端から 「静かにさせろ!」と怒鳴られてしまっては、注意する方もされる方も、お互い、現地に着く前に旅行気分が台無しです。
そうならないように、節度ある態度を両者が心がけましょうね。