【コードギアス】実写的なアクションを目指した「亡国のアキト」赤根和樹監督インタビュー

--各章でトライしたことはどんなところですか。

赤根：第1章のときは実写的なアクションを撮ることを目標にしていました。中でもやりたかったことが移動カメラですね。

スピード感に溢れる戦闘シーンはコードギアスならでは

手描きのアニメーションでカメラを動かすということは、背景も手描き（背景動画）で動かさないといけないのですが、全てを3DCGで描いておけばカメラを自在に動かせるわけです。森の中と高速道路のセットを3DCGで組んでキャラクターとロボットを動かし、撮影するという実験をしました。

あと、ロボット（ナイトメアフレーム）にも生物的な動きを取り入れるというのもやりたかったこと。それらは第1章で成功したのかなと思います。それを発展させたのが第2章。今度は道に建物を並べ、街のようにして市街地戦を描きました。

第3章はその建築物の中で撮影してみようと。室内でのアクションを描きました。第4章はSF的な巨大構造物のセットを作っています。地面だけでなく上下左右に広がる多層空間でキャラクターやロボットたちが動く。立体的なアクションをカメラで撮るというステップアップをしたんです。

--じゃあ、次の第5章でもトライをしているんでしょうか。

赤根：ええ。第5章は攻城戦ですね。城を攻める戦いを描くというのは、自分の夢だったんです。門があって、迷路があって、城壁があって、城郭がある。

しかもSF的な近代構造物を織り交ぜることで、一味違う攻城戦が描けるんじゃないかと思いました。今回は城攻めなので多数対多数の大規模戦闘になる。そういう最後のチャレンジをしています。

「コードギアス 亡国のアキト＆反逆のルルーシュ ぴあ」

コードギアスぴあ表紙＆裏表紙

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