田島貴男さんのリハーサルを見て、自分たちも変わろうと思った
――NEGiBANDの皆さんとのツアーは、本当に大きな経験になりましたね。
Nao☆「最初は、バンドメンバーの皆さんがすごすぎて、目も合わせられなかったんですよ。でも、こっちが近寄っていかなきゃ、バンドのメンバーさんも近づけないし。田島(貴男)さんが野音にゲスト出演される時のリハーサルがすごすぎて!リハーサルをしながら、バンドさんの目が輝いていたんです。これがグルーヴ感なんだなって思ったんですよ。」
――おお、さすが田島さん!
Nao☆「田島さんのリハーサルを見ながら、この人たち(バンドメンバー)に、「Negiccoと一緒にやりたい!バックバンドやりたい!」と思っていただけるようになろう!と思っていました。それが出来るようになったことがすごく嬉しいですね。中野サンプラザでは、そういうことを考えて、感動して涙が出てしまって…。」
――ツアーファイナルの終盤では、涙を流されていましたね。
Nao☆「NHKホールというすごい場所でワンマンを出来る嬉しさと、その発表を聴いたファンの皆さんの笑顔や泣いている方もいて、親の顔も見えて…それに、すごくいい方々にバックバンドをしていただけたことも、いろいろ考えて、うわぁ~って…。」
――本当にすごいバンドとツアーをしたんですね…。
Nao☆「例えば、『BLUE,GREEN ,RED,AND GONE』は、すごいバンドさんじゃないとライブで出来ない曲なんです。レコーディング中には「これはライブでは歌えないよ…」って思っていて。でも、日比谷ではライブでやることになって。」
『BLUE,GREEN…』を完成させたら、自分たちのメンタルも強くなれると思った
――たしかに、日比谷野音での『BLUE,GREEN…』は衝撃でした。中野では安定していたように感じます。
Nao☆「この曲が完成したら、自分たちのメンタルも強くなるんじゃないかなって思えたんです。自分たちも、これまでメンタルで負けて失敗してきた曲なんですよ。
もともと音源になっている曲から、自分たちでパフォーマンスしやすいように、声の出し方とか、どうしよう?と相談してきて。中野では、一番いい形で出来たと思います。自分たちを成長させてくれた曲ですね。出来ないことはないんだな、と思いました。」
――Negiccoにとって、『BLUE,GREEN…』のような曲があるっていうのは、すごいことですよね。
Nao☆「Negiccoには、いろんな方がすごくいい曲を書いてくださって、なんていうか…すごいお洋服をいろんなデザイナーさんが作ってくださる、みたいな。着させられている感じから、ちゃんと似合うように、自分たちで着こなすように、自分たちのものにしていかないと!って思ってます。」
――中野で初披露された『土曜の夜は』もすごい曲ですね!
Nao☆「『土曜の夜は』は、ダンスの振り付けがすごく難しくて。難しいんですよ!音が止まって、突然始まったりとか…。オケで決められたタイミングで踊るときと、バンドさんをバックにして踊るときは違うから、そこも考えたりして。振り付けの先生とも相談しながら…。」
――いやはや、考えることがたくさんですね…。音楽的にも、ダンス的にも、どんどんハードルが高くなっているような気がします。
Nao☆「八木橋では、オケでダンスしたんですよ。そういうこと、どんどん増えていくんじゃないかな…。
Negiccoの曲に、どんどんヴァージョンが増えている感じがします。一曲に、バンドヴァージョンとか、アコースティックヴァージョンとか何パターンもあるんですよね。忘れないように自分の中で管理していかないといけないな、と思います。」
一言でいえば「ヤバい!」アルバム
――その『土曜の夜は』も収録された3rdアルバム「ティー・フォー・スリー」、どんなアルバムになりましたか?
Nao☆「一言で言うと…ヤバい!ですね。毎回、アルバムが出来るごとに、注目していただけるし、すごい評価をしていただけるので、自分たちのアルバムを自分たちが超えられるか不安もあります。
今回のアルバムも、すごいずっと聴いていられる内容で…。内容が、二日間のストーリーになっているんですよ。だから、二日間にわたってじっくり聴いてみてほしいですね。」
――一気に聞くだけじゃなくて、その時間にあった曲があるんですね。
Nao☆「そうなんです!この時間にはこの曲を…っていう聴き方が出来るんですよ。夜だから『Good Night ねぎスープ』を聴こ~!とか、そのあとに『江南宵唄』が来たり。新潟の地名が入っている歌なんです。
それに、最近、女子のファンの方も増えてきて、共感できるって言ってくださる方も多いんです。歌詞に心打たれてっていう方も多いですね。女子応援ソング!OLを応援!っていうつもりでやってます。」
――いやはや、今から本当に楽しみです。ゲスト作家さんたちも豪華ですね!
Nao☆「かえぽ(Kaede)が好きな堂島孝平さんの 書いてくださった『SNSをぶっとばせ』の歌詞は、すごく堂島さんのお茶目な感じが出ているな、って思ったり。OKAMOTO'Sさんのポップな感じも出ているし。
いろいろなアーティストさんのファンの方々がNegiccoに興味を持ってくださって、Negiccoがこの人の曲を歌うの?って喜んでくれるのはすごくうれしいです。その曲が、借りものじゃなくて、Negiccoの曲だねって言ってもらえたり。」