環境が変わると、洋の東西を問わず必ず疲れる人が増える

朝の目覚めがすっきりしない。
憂鬱な気分が抜けないまま、毎日家を出て仕事に向かっているという方も多いのではないでしょうか。

「5月病」という言葉があるように、この時期は新年度で仕事を中心とした生活環境が変わる上に、大型連休を挟んで生活のリズムが乱れやすい時期です。

よく、こういった環境の変化による憂鬱な気分に悩むのは、日本特有のものだという方がいます。しかしながら、年度の始まりが日本と違う上に、大型連休もない諸外国でも、apathy syndrome(アパシーシンドローム・無気力症候群などと訳されることがある)といった状態になる方がいることがわかっています。

したがって、5月に限らず、引っ越しや転職などといった、環境が変わった時は意識して心身の疲労をケアすることが快適な毎日を過ごす鍵になるといえます。

人間の体はそもそも24時間単位で動いていない

環境が変わると一日の疲れが抜けにくくなったり、朝の目覚めが悪くなる方が増えやすくなるのは、日本だけでなく、社会制度が違う外国でも起こることをお伝えしました。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。正確なことはわかっていませんが、人間の体がそもそも24時間単位で動いていないためだという説が有力だとされています。

人間の体は25時間サイクルで動いており、会社の勤務時間が9時から17時というように決まっていても、体のリズムが25時間サイクルで動いていたら、どんどん朝が辛くなるはずです。

したがって、ずれていく体のリズムを社会的な生活時間に合わせてリセットする必要があります。
この記事でご紹介する方法は、体内の時間をリセットして、朝からのスタートを快適にするためのセルフケアです。

ただし、憂鬱な気分が続く方の中には、医師の診察が必要な状態にある方もいるとされています。

したがって、何を行っても憂鬱な気分が2週間以上改善しない場合は、心療内科専門医や精神科専門医に相談するほうが好ましいといえます。そのことを忘れずに、次にご紹介するセルフケアを試してみてください。