夕飯準備、皿洗い、そしてお風呂・・・帰宅後、ママにはやることが目白押しですね。子ども一人でお風呂に入るには“溺れる危険”がある年齢もありますが、一緒に入ったとしても一人で身体も髪の毛も洗えるようになってくれたらママもすいぶんと楽ができ、時間短縮になりますよね。
“食事中はお行儀よく食べる”“電車内で静かに座っている”などのマナーを教えるのは大変ですが、お風呂でのしつけは案外、楽しく出来るものなのです。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がにお話します。
お風呂のしつけがスムーズにいく5つの理由
1.毎日できる
絵本の読み聞かせは毎日やらなくても困りません。お片付けも親がやってしまえばいいですし、食器を下げたりゴミを捨てさせるのも、もう少し大きくなってからでもいいこと。
こう考えると、これらは“出来ればやっておいた方がいいけれども特段、今やらなければ”凄く困った状況になる”訳でありません。そうなると後回しになりがちです。
その中でお風呂は熱があるなどを除いては毎日入ります。しつけは毎日やらなければ習慣付かないものなので、お風呂タイムはしつけをする絶好のチャンスなんです。
2.叱る回数が少ない
お湯につかったり、身体を綺麗にするとさっぱりします。仕事と家事で疲れているママもお風呂では体温が上昇し気分も良くなります。
リビングでは「さっさと玩具片付けなさい!」「好き嫌いしないで食べなさい!」と頭に角を生やして叱っているお母さんでも、お風呂タイムは気持ちも穏やかになります。
「きちんと隅々まで洗いなさい!」と声を荒げる気持ちにはあまりならないものですね。
3.ほかの家事に邪魔されない
働くママは忙しいので少しでも時間短縮しようと家事と子どもへのしつけを同時進行したくなります。いわゆる、テレビを見ながら勉強もする“ながら族”です。
例えば携帯をいじりながら「玩具を片付けなさい!」と叱ったり、食器を洗いながら「好き嫌いしないで残さず食べなさい!」とやってしまいがちです。
でも、これでは子どもはママの視線が携帯やお皿に行っている状態で言葉だけをかけられています。これでは親の注意は左耳から右耳へ通過してしまいます。その結果、毎日毎日同じことを叱っているのに、ちっとも言うことをきかない状態に陥ります。。
その点、お風呂は髪や身体を洗う以外することはないので子どもと向き合え、そのことだけに集中できるのでしつけがうまくいったりします。
4.評価をしなくてすむ
着替え、お箸や鉛筆の持ち方、文字を書く、紐結び、挨拶、トイレなどは“出来ている”“出来ていない”がはっきりと分かれてしまいます。だから「何度教えたらわかるの!」と悪い評価をして、ついダメ出しをしたくなります。
けれども、お風呂ではどこまで洗えたらOKなどの出来た出来ないがあまりありません。すると叱ることもあまり起こらないわけです。
5.子どもが好きな場所!
子どもは水遊びが大好きです。顔に水がかかるのが怖い、石鹸が目に染みて痛いなどの嫌な体験さえなければ楽しい場所です。