朝って過密スケジュールですよね。「早く起きなさい」から始まり、「早く着替えて」「早く歯磨きして」「早く靴下履いて」「幼稚園に遅れちゃうから!早く!早く!」。
毎朝同じことを急かしているのにも関わらず、グズグズしている子。どうしてなのでしょうか。
『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
朝、「早く起きなさい~」からスタートして「次はこれをやって、はい、次はこれをやって」と指示命令ばかり。のんびり、グズラグズラしている我が子をみて、登園前から怒ってばかりで嫌な気分になってしまうママは案外多いのではないでしょうか?
もしかして、あなたは“せっかち母さん”なのかもしれません。
「私がやった方が早い」と思ってしまうケース
- 待てない人
- せっかちな母さん
- ちょっとイラチな母さん
は、もしかして子どもよりも先に、自分がどんどん動いてしまっているのかもしれません。
口では「早く片付けなさい」「早く靴を履きなさい」と機関銃のように指示を出していても子どもがグズグズしていると、どうしても待っていることが出来ないのですね。
そして、つい自分が手を出してしまうのです。「もう時間がない」「私がやった方が早い」と思ってしまうからですね。
けれども、ここで親が全部やってしまうと、子どもからは「自分がやらなくても最終的にはやってくれる」と“負の学習”をしてしまいます。「僕(私)がやらなくたって、大丈夫」とお見通しなんです。
「私はけっこうまめに動くタイプなのに、どうして私の子どもなのに私に似ないで、のんびり、グズグズしているんだろう?」と嘆いているママは、ひょっとしたらその行動自体が原因になっているのかもしれませんね。
のんびりしているママの子の方が「ママに任せていたら遅れてしまう」と感じ、子ども自身がテキパキと動くケースもあります。
解決策
荒療治ですが、片付けなかったから公園に行く時間がなくなってしまった、いつまでも靴下を履かないから今日はお出かけを中止せざるを得ないなど、自分の行動に対して起こった結果を子どもに体験させましょう。
幼稚園の登園も一度遅刻させて“先生に叱られる”、遅刻して朝の会で皆が座っている保育室に、恥ずかしい思いをして入らなくてはならないなどの体験をさせると、明日からは言われなくても片付けるようになるかもしれません。
全部、手を貸してしまっているケース
1~10まで全部、手を貸していると“やってもらえるもの”と思うようになります。
自分がやらなくても親がやってくれると子どもに読まれているのですね。
解決策
子どもに指示したのならば、必ず子どもにやらせましょう。
もし、いきなりすべて自分で出来なくても、一部ママが手伝って残りはやらせましょう。玩具が散乱していて全部子ども一人では難しければ、最後の3~4個のブロックは子どもに箱に入れさせるなどです。
そして、翌日は子どもに片付けさせる分量を少し増やします。段階を追って最終的には全部ひとりでやらせるようにします。