――イメージできませんね。
「打合せでデニーズなんかは便利でしょ。しかもお茶だけかと思うと、スイーツ注文してあーだこーだ言ってるの」

――恐い客だなあ。
「ちなみに私の経験上、パティシエはA型が多いわね。細かいことをするのが好きな人に向いているんでしょう。シェフはO型。ざっくりとしているからでしょうか」

――なんだかわかる気がします。今回のマンゴースイーツはお酒とも合いそうですよね。
「甘くて蜜の香りがする白ワインとかね。お酒が好きな人ならウイスキーもいいかも。ダージリンティーとか爽やかなお茶も合いますよ」

――そういえばマナーとかはあるんですか。
「特に考えなくていいんですよ。フランスではビストロや家庭だと、なぜか小さなアルミスプーンで食べるし。でもお菓子ってどこか夢の部分があるでしょう。作り手も心を込めて、おもてなしの心で作っているので、できればゆっくりと味わって食べてほしいですね」

――そこは大事ですね。
「それにしてもこのフェア、マンゴー好きにはたまらないでしょう」

――確かに! ありがとうございました。
マンゴースイーツフェアは6月11日(月)まで開催中です。

大森由起子
フランス菓子・料理研究家。学習院大学フランス文学科卒業後、パリ国立銀行東京支店勤務を経て、渡仏。「コルドンブルー」でお菓子と料理を学び、数々の有名レストラン、パティスリーにて研修を重ねる。帰国後、フランスの伝統菓子や地方菓子、フランスならではの惣菜の魅力を雑誌や本、TVなどを通じて紹介している。アトリエにて行われているお菓子&料理教室も大人気。「わたしのフランス地方菓子」(柴田書店)「パリスイーツ」(料理王国社)「物語のあるお菓子」(NHK出版)など多数の著書がある。
ブログ:https://ameblo.jp/omoriyukiko/
公式サイト:https://www.yukiko-omori-etre.com/

1965年東京生まれ。ぴあ株式会社グルメ統括プロデューサー兼『東京最高のレストラン』編集長。主な編集作に『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)、『一食入魂』(小山薫堂)、『宮部みゆきの江戸レシピ』、『行列レストランのまかないレシピ』(森脇慶子)など。2001年にプロによる完全実名評価本「東京最高のレストラン」を創刊。