だれでも仮面夫婦の危機は必ずやってくる?

結婚当初はあんなにお互いの気持ちが通っていたのに、夫との距離が遠く感じるようになってきた。
子供が生まれてから、夫が遠く感じるようになった。夫が忙しくなってから、距離が遠くなった。

こんなふうに、夫との距離感に悩んでいる方は多いと思います。もし、今の時点で悩んでいないとしても、お友達からそういった話を聞いて、「将来。仮面夫婦に陥るのでは?」と、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

仮面夫婦の危機ですが、実は、どんなに仲がよい夫婦でも必ず危機がやってくるとされています。

人間も生物の一種です。より多様な遺伝子を持った子孫を残すために、同じパートナーとは4年前後しか自然な愛情を育めないという説が、多くの科学者によって支持されています。

それに加えて、お子さんを授かると、夫はさらに心理的な距離を感じやすくなります。頭では父親であり、夫であることはわかっています。ですが、妻からは心が遠ざかってしまうんですね。

女性からみれば、身勝手すぎると思われるかもしれません。ですが、生物学的に見れば男性は、できるだけ多くの子孫を残そうとする本能があります。もちろん理性が歯止めになってはいますが、心の中までは変えることはできません。

では、仮面夫婦におちいることは避けられないのでしょうか?

答えからいうとノーです。心を近づけることを意図的に行うと、仮面夫婦の危機は必ず避けられます。

プチイベントを意識して作ることで必ず仮面夫婦の危機は避けられる

多くの女性は、出産などを契機に、セックスの回数が減ったせいで、夫と仮面夫婦状態におちいると考えている方が多いと思います。

実は、必ずしもそうではありません。男性にとって、妻とのセックスは充足感と一体感を感じられるものなので、たしかに大事ではあります。

ですが、もっとも大事なのは、妻が自分と向き合ってくれていると実感できることなんですね。

つまり、妻とコミニュケーションができて、心を通わせることができるなら、セックスの回数が減っても仮面夫婦に陥ることはないんです。

その方法とは、なんらかの理由をつけて、5分間会話をするように意識すること。「たったこれだけ?」 そう思われるかもしれませんが、想像する以上に効果があります。

たとえば、ふだんはお互いに別々に帰ってきて食事をバラバラにとっているけど、夫の食事の時間に合わせて5分以上会話をするようにしてみる。

もし食事が難しいようなら、食後にコーヒーを出したりして、さりげなく会話をするようにする。休日に夫が趣味のことを楽しんでいるようなら、邪魔にならないように会話を持ちかけてみる。

このように会話をするきっかけは、なんでもかまいません。

意識してやりはじめてみると、最初はすごく難しいと感じる方も多いと思います。逆にいうと、同じ家の中にいて、たかだか5分間も会話をするのが難しいほど、心が遠ざかっていたということでもあるんですよね。

余談ですが、この方法は夫の浮気を防ぐ効果的な方法でもあります。ぜひ、トライしやすいプチイベントを考えて、実行してみてくださいね。

福岡県北九州市生まれ 93年から週刊誌・書籍のライターとして活動。救急医療の現場取材・社会保障問題といった社会派な記事から料理、食べ歩き、映画論評まで執筆ジャンルは様々。児童文学作品を上梓する傍ら、フードコーディネーターとしてメニュー開発なども行う。近著に「さぼちゃんのおぼうし」「うちの職場は隠れブラックかも」。ブログ