©劇場版「MARS~ただ、君を愛してる~」製作委員会

――牧生は零に強い憧れを抱いていますが、藤ヶ谷さんが憧れる人は誰ですか?

藤ヶ谷:
ジャニーズの先輩はけっこういますね。一緒に作品をやらせていただくとより感じます。同じ事務所でも、一緒に作品をやらないとあまりお会いしない方もたくさんいるので。

まず、舞台をやったときに滝沢くんにお世話になって。作品への取り組み方が、滝沢くんは淡々とやっているように見えるので、悩んだりしないのかなと思って聞いたんです。そうしたら、「悩んだりするけど、もう俺らには悩んでる時間はない」って言われて。

初日までの時間も決まっているじゃないですか。だから悩んで何もしない時間を作るよりは、先にやってみるということを教えられ、「なるほど、かっこいいな」と思いました。

あと錦織さんには演出をつけていただきました。あの時は何もわからなかったんですけど、楽しくて勢いはあったんですよね。そうやって今まで出会ったジャニーズの先輩と今の自分でもう一度作品作りができたらいいなと思います。

ジャニーさんもそうですけど、昔はわかったふりをしてやっていたので、恩返しと言ったら変ですけど、何かもう一回やりたいな、というのはありますね。憧れている方と出会った何十年後かにもう一回作品を作りたいです。そんな経験にも憧れます。

キラを想うと自然に涙が流れた

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――ラブストーリーを演じる上で、どう気持ちを作っていくのでしょうか?

藤ヶ谷:
やっぱり相手をより感じるように意識はしましたね。あと樫野零は自然に行動するので、そういう意味ではけっこうフラットな気持ちで演じたかもしれないです。冒頭のラブシーンとか、どんな空気感なのかな?みんなテンション高い感じなのかな、と思って現場に入ったら、意外に牧生とのラストシーンくらいピリッとした空気感で。それも良かった気がしますね。

――撮影中はどのくらい役に入り込むものですか?

藤ヶ谷:
『MARS』では、僕が演じる零がキラを想って涙を流すシーンがあるんですけど、監督が本番前に静かに僕のところにきて、樫野零はあまり涙を流さない人なので、「気持ちのままで。涙が出ちゃったらそのままでいいし、我慢するんだったらそのままで、樫野零の気持ちで好きにやってほしい」って言われて。

だから自分で悲しくて泣いたというより、キラを想って、キラの涙を想像したところがありましたね。あのシーンはカット割りをいっぱいやったんですが、ほぼ全部涙が出て自分でもちょっと驚きました。

――ありがとうございました!

キラを想って涙を流すシーンにきっと誰もが胸を締め付けられるはず!零とキラ、そして猟奇的な牧生との決着も劇場でチェック!