「先取り貯蓄」成功させる3つのポイント
手取りの何%かを決めたら、いよいよ先取り貯蓄をはじめられます。成功させるには、次の3つのポイントがあるそうです。
1.無理な目標設定は禁物。でも必ず続けよう
鈴木「しくみを作ってしまえば勝手に貯まるのですが、逆に機械的に天引きされていくので、貯蓄を頑張りすぎて必要な生活費までが不足してしまうのでは本末転倒です。
そのためにも、先に述べた家計の確認のときに、貯蓄用資金を探すだけでなく、本当に必要な生活費を見極めることも行いましょう。その上で、先取り貯蓄額の目標設定をするといいです。
子どもの教育費がかかるなど、ライフプランの変化に応じて割合を多少増減せざるを得ない時期もあると思います。でも続けることが重要ですから、家計がキツイ時期でも貯蓄ゼロだけは避けましょう。
大変な時期を乗り切れば家計管理の自信にもつながるはずです」
2.「いつまでに」「何のために」「いくら」貯めたいのかの目的を持つ
鈴木「目的のない貯蓄はゴールのないマラソンと同じ。どこがゴールなのかわからなければモチベーションや達成感も持てませんし、貯蓄のペースが正しいのかもわかりません。
『いつまでに』『何のために』『いくら』貯めたいのかを明確にし、経過を数字やグラフで見える化すると頑張れますよ」
3.目標やルール設定は家族で共有する
鈴木「先取り貯蓄をするには家計のやりくりも必要になりますが、ママが一人で頑張るものではありません。目標やルールの設定は家族で話し合って決めましょう。そうすることで家族みんなが家計を意識するようになります」
先取り貯蓄について、わかりやすく教えてもらえたので、きっとこれまで不明だった部分が明確になった方も多いのではないでしょうか。
自分の収入がない場合も、パパの給与からの先取り貯蓄を検討してみるのもよさそうです。気になる方は、早速家族会議を開きましょう。
【取材協力】鈴木暁子さん
FPオフィスNext Yourself代表。ファイナンシャル・プランナー(CFP®)。
セミナー・講演や執筆などで情報を発信するほか、共働き世帯、働く女性、シニアのライフプラン支援やリタイアメントプランを得意とする。メディア取材多数。著書に「100歳まで安心して暮らす生活設計」など。