エミソンヌ:しかも、今回は英語版と中国語版もあって、3カ国語で同じ曲が入っています。
遼秀樹:どちらもネイティヴの人に監修してもらってます。
ヒョウリ:中国語は難しかったですね。
エミソンヌ:(レコーディング中)一回も褒められなかった(笑)。
ヒョウリ:でも日本の特撮ソングを、外国人ががんばってギリギリ日本語とわかるように歌ってるYouTubeの動画とかすごくグッと来るじゃないですか。だから魂で歌ってると伝わればいいんじゃないかな。
エミソンヌ:魂はすごくこもっています!
遼秀樹:この曲、実はアメリカでも先行発売しているんです。
シカゴにある世界で一番大きな規模の特撮フェスがあって、日本からもレジェンドたちが呼ばれてサイン会やトークショーをするんですが、その時のファンの食いつきぶりが日本の比じゃないらしくて。2年前に「ご当地怪獣」のプレゼンテーションもやっているんですね。
そうやって世界発信していくのも面白いんじゃないかと。できるだけ世界中の人に聴いて欲しいという理由で、英語と中国語も入っています。
ライダーン:ジャケットも金子大輝さんという同世代の特撮ファンのイラストレーターさんに書いてもらっています。昔のソノシートのジャケットのイメージで作りました。さっき言った「特撮引力」じゃないですけど、同じ世代で同じものを愛し育った人たちと、異業種ながらもクロスオーバーしていくことができました。
それに特典として、メンバーとその出身県のご当地怪獣が書いてあるコラボデザインのカードがついてくるんです。
エミソンヌ:でも「ご当地怪獣」は悪い怪獣じゃないんですよ! ドキラだったら、雪を溶かして美味しいお米を実らせるんです。
遼秀樹:「ご当地怪獣」というプロジェクトは、名産だけじゃなくって、色んなご当地の名物をフレキシブルに怪獣化しているのが面白いかなと。たとえば「ジューニガイン」だったら、浅草十二階という関東大震災でなくなってしまった建物の怪獣なんですよ。
ヒョウリ:このバンドは曲を作れる人間がいっぱいいるんで、ゆくゆくはアルバムを作りたいですね。
両秀樹:今回のカバー曲にも何かしら元ネタがあるんです。ちょっと音楽的な遊び心があって、「もろNIRVANAだよな」みたいな。
ヒョウリ:『ご当地怪獣のテーマ』は、怪獣を連呼するっていうところがあって、世代的に『ポケモンいえるかな?』みたいな、固有名詞をいれた曲にめっちゃ憧れてるんですよ。でも自分のやっているバンド(オワリカラ)ではさすがにできないので…。
だからいままで開けられなかった引き出しを全開にできるという意味では面白いですね。
エミソンヌ:だからいきいきとしてるんですよ(笑)。
ーー8月8日に新代田FEVERにて開催される主催イベント「爆音チャンピオンまつり '16夏」も控えていますね。
ヒョウリ:昔「東宝チャンピオンまつり」のような『ゴジラ』や『ウルトラマン』を一気に見ることのできる興行があったじゃないですか。そんなふうに、色々な特撮や音楽を一度に楽しんでもらえるようなイベントです。
エミソンヌ:8月8日で初披露になる曲も多いんですよ。
ヒョウリ:今まではロックなアレンジが多かったけど、今回はバラエティに富んでいて、ファンクもあるし、アイドルポップもあるし、ライブも今までよりも広がったものになるんじゃないかな。エミソンヌが初めてメインボーカルをとる曲もあったり。
エミソンヌ:合唱も入ってますし。
ヒョウリ:最終的には皆で歌えるというのが良いかなっていう。ライブハウスでいろんな世代の人が『ウルトラマンの歌』を歌うことができたら大成功だなって思います。
スケジュール
2016年8月8日(月)
新代田FEVER
科楽特奏隊 シングル&アルバム同時リリース記念イベント
『爆音チャンピオンまつり '16夏』
GOMESS BAND
Maison book girl
科楽特奏隊
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV ¥2500/ DOOR ¥3000
FEVER店頭にて 7.27(wed) 発売
科楽特奏隊 公式ホームページにてメール予約受付